平板載荷試験と実際の地盤支持力について

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構造計算により地盤支持力が長期5トン未満出たので支持基盤を改良剤により5トン/m2で設定いたしましたが、短期(地震時)に8トン出るので8トンを想定して地盤改良を行うのかがわかりません。
平板載荷試験の結果による値は長期と短期があり、短期は長期の2倍とあります。
よって短期時の実際の支持力は長期の値の2倍(10トン/m2)働くとみなし5トン/m2の値で地盤改良すれば問題ないのでしょうか。

コメント

ユーザー nomkei の写真

内容のわからない点がいくつか有りますので、見当違いならお許し下さい。
地盤の極限支持力度は、構造物の設計計算より求めた地盤反力度より、数倍の余裕を持ってなければなりません。
これを安全率と言うことはご存じであると思いますが、道路橋示方書下部構造編では常時3.0、地震時2.0であります。
各種基準により安全率も変わってくるようです。例えばhttp://www.daiichi-c.co.jp/authors/ushiro/Ancer/Q206.htm#Q211

構造物の地盤反力度が常時5t/m2、地震時8t/m2とするなら、道路橋示方書下部構造編に則れば極限支持力度は常時15t/m2、地震時16t/m2以上必要ではないでしょうか。
したがって、大きい方の地震時の値16t/m2以上が必要であると思います。

なお、極限支持力度はC、φ、γや根入れ深さ等により算定されるものであり、改良土の一軸圧縮強度と混同なさらないように。http://www.daiichi-c.co.jp/authors/ushiro/dobokukoza/BearingCapacity.pdf

また、改良土の目標強度としては、室内試験と現場混合の差を考慮して、必要な強度の2倍程度を設定するのが一般的なようです。