中央道の拡幅はムダ?

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森靖之です。
日経BPのサイト(http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20060327/100790/)に宮田秀明東大教授が連載をされていて、7月7日の記事で、
「中央道の大月小仏トンネル間の拡幅事業について、あるなしでシミュレーションしたら、速度差がなかった。したがって無駄であったといって間違いない。」との趣旨を述べている。
関係者の方にはご一読を頂き、実情をお教えいただければ幸いです。
もちろん宮田先生のシミュレーションの詳細にも疑問はあるが、それはそれとして、
1.今後の拡幅区間の延伸があるのか?また圏央道の接続による交通量の増大との関係は?(全体計画と言っても良いかもしれません)
2.現在時点での、拡幅による渋滞解消効果のデータがないか?
といったことです。
この記事を根拠に、無駄な道路投資が多いと信じる一般の方が増えることを危惧しています。
個人的には、中央道はずいぶん走りやすくなったとの感想を持っています。

コメント

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専門外の学者が不得意の分野で決定的な意見を述べることは、大学教授の権威を失います。思想的、政治的な発言は慎むべきです。

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匿名投稿者(#1950)さんの発言の意図がよくわかりません。何を指して言っているのか、他の読者にわかるように説明してください。また、「専門外」であろうと「思想的、政治的」な発言であろうと、建設的な意図で発言をすることは自由、というより歓迎すべきと考えます。専門を問わず、さまざまな思想的、政治的立場からの建設的な発言が許されないなら、JSCE.jp の存在理由がなくなります。

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森靖之です。
思わぬ方向に議論が展開していますので、若干のコメントを差し上げます。
私も、専門外の事象であれ、自らの分析に基づき発言することはありうることと思います。
提起させて頂いている問題は、中央道の拡幅に関する情報が、我々土木技術者にとっても不十分と感じられることです。
是非ご担当の方々のご説明が頂きたいと、重ねてお願いする次第です。

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私は、#1950の発言意図は、
「環境海洋工学」が専門であるところの宮田教授が、
「道路交通工学」という「専門外の分野で決定的な意見を」公の場(日経BPのサイト)で述べている事を憂慮しての発言だと解釈しました。

本サイトについて何ら言及している物ではなく、JSCE.jp の存在理由とは無関係だと考えます。
確かに不親切なコメントですけれどね。

私も、宮田教授が開発したというシミュレーションツールがどんな物なのか気になるところです。

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・無駄な道路・・・・と言われているを良く見る殆んどは、道路利用者および沿道に住む方々の意見ではなく、国会、地方庁の議会、雑誌、新聞、テレビ、ラジオ、から流れる情報で・・
・一般の方々の意見を取って総合的に判断するような情報として開示された物を見たことは(私は)ありません。

道路の開発許認可の法律と実務を一般の方々道路設計に関わる土木学会の方々でも・・殆んど
知らないのが現実だと思いますので、法的なもので開発者を責めることは現実的にJHの例を取っても不可能です。・・・専門外であれ大学教授の方々がそのようなことができ意見が言える事は好ましいことだと思います。

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中日本高速道路? 八王子支社 保全・サービス事業部 交通チームリーダーをしております井口幸三より中央自動車道(上野原〜大月)の拡幅事業について説明させていただきます。

中央道は、山岳地帯ゆえの道路線形・構造や近年の交通量の伸びに起因する渋滞が顕在化してきたことから、1991年12月、旧建設省により当該事業の整備計画が決定され、1992年12月に当時の日本道路公団に対し、施工命令が出されました。
工事は、上下線ともに2車線であったものを、トンネル区間では、上り線として3車線の別線を新設し、下り線は従来あった上下4車線をすべて下り線としました(合計7車線)。
また、それ以外の区間は、両側拡幅により上下線とも3車線化し(合計6車線)、2003年に完成しました。

当該拡幅区間においては、拡幅前(2000年3月17日から9月末)に上り線で114件あった渋滞が、拡幅後(2003年同時期)には19件に、また、下り線で78件だったものが0件とほぼ解消し、更に、渋滞に伴う事故も同様の傾向を示し、拡幅事業の効果が現れているものと言えます。

なお、現在の中央道では、特に休日において、当拡幅事業の範囲外である上り線小仏トンネル付近および下り線元八王子バスストップ付近を先頭とする渋滞が顕著であることから、この箇所で付加車線設置事業を実施中で、更なる渋滞の緩和に取り組んでいるところです。

弊社としましては、今後ともこのような渋滞対策を進め、お客様に高速道路を「より早く」「より安全・安心に」「より安く」「より快適に」「より便利で楽しく」ご利用いただけるように努めてまいります。
今後とも皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

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森靖之です。

現場の情報ありがとうございました。
大変よくわかりました。
時々しか利用しないものにとっては、宮田教授のおっしゃることは実感とはずれていると感じても、データを持ち合わせていないので反論できません。
土木技術者としては、データに基づく説明に注目し、公共事業の意味について確信を持ちたいものです。
ありがとうございました。