擁壁底版に設置する突起について

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ユーザー 匿名投稿者 の写真

 教えてください!。
 擁壁底版に突起を設置しようと思うのですが、その場合、擁壁底版には均しコンクリートや栗石等の基礎を設けてはいけないのでしょうか?実際基準書では、粘着力で持たすような形で記載されております。ご指導、ご意見よろしくお願いします。

コメント

ユーザー makoto の写真

擁壁の安定計算を行う場合、基礎地盤の種類により底面の摩擦係数を
設定することになりますが、道路土工−擁壁工指針によれば岩盤・礫層
又は、土と基礎コンクリートの間に砕石を敷く場合の2タイプになると
思います。
設計計算時に土とコンクリートの摩擦係数を求めていれば別ですが、通
常は、突起を設ける場合にも基礎材は必要になります。
あと余談ですが、粘着力で持たせる様な記載がある基準書とありますが
書籍名を教えて頂けないでしょうか。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

道路土工 擁壁工指針p74ですね。

これによると、突起は、”地盤を乱さないように、また周辺地盤との密着性を確保するように施工されてはじめてその効果が期待できる”と有ります。
上記の定義はいまいち不明ですが、次ページの参図2-3では、突起底面に砕石は図示されていないようです。

ただし、式参(2-3)をみると突起の効果は摩擦角tanφの項にのみ入っていて、突起底面の摩擦角は、突起より背面側の擁壁底面と同じ摩擦角としてまとめて計算されることになっています。

以上からすると、計算の考え方と実構造物をあわせると言う意味で、突起下の基礎形式は擁壁底面の基礎形式と同じにしたら良いと思います。

細かい話ですが・・

ユーザー 匿名投稿者 の写真

質問を再度読み直すと、解答の主旨が違っていました。
突起底面の処理ではなくて擁壁本体底面の処理ですね? すいません(^^;

参図2-3をみてもわかるとおり、均しコン、砕石は通常通り必要です。
通常の処理が最も安定する処理方法であり、突起はあくまでも追加措置的なものです。

ユーザー makoto の写真

道路土工 擁壁工指針p74の事だったんですね。基礎底面と地盤との粘着力は、同P.21表1-7で「付着力を考慮しない」となっていたので土質試験等を実施しない場合は、摩擦角のみ考慮するのかと思ってました。理解不足でコメントして申し訳ないです。

ユーザー 岩村 の写真

擁壁の基礎底面に突起をつけたときの滑動抵抗の計算ですが、多分に
粘着力を見込まないと効果が無いのでは無いでしょうか?
支持地盤のc,Φは一般的にはΦのみで、cは見込みません。

 基礎地盤が粘性土であり、粘着力が見込めるのであれば突起を付けても
良いのでしょうが、砂質・礫質土であるのならば、むしろ基礎底面を傾斜させ
滑動抵抗をあげた方が効果的だと思います。

一度突起を付けたときの滑動抵抗の計算式をじっくり見てはいかがでしょうか?

わかりやすく解説した本は”新・擁壁の設計法と計算例 右城 猛著”です。