クラック防止のための最小鉄筋比について

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初歩的な質問で申し訳ありません。
設計初心者の上、施工主体の零細企業に勤務しているため、相談する方も周りにおらず、恥を忍んで質問します。

過去の設計事例をもとに同様な基礎構造物(杭基礎、長方形断面)を設計しているのですが、過去の設計書に「本構造物は荷重が小さいため、理論的には無筋構造物になる。しかしクラック防止を考慮し、RC構造(最小鉄筋比0.15%以上)とする」とあります。

そこで、

?荷重が小さいと理論的には無筋構造物になる???

?クラック防止を考慮し、RC構造(最小鉄筋比0.15%???以上)

?と?の意味を調べましたが、解明できず投稿しました。是非初心者にでもわかりやすい回答をお願いいたします。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

?荷重が小さいと理論的には無筋構造物になる???
?A:鉄筋コンクリート構造物の原則
鉄筋は引っ張りに抵抗する、コンクリートは圧縮に抵抗する
コンクリートに引っ張りが生じなければ、鉄筋は必要ない

?クラック防止を考慮し、RC構造(最小鉄筋比0.15%???以上)
?A:コンクリート標準示方書(土木学会)構造細目を参照されたい

プロなんだから・・・

ユーザー 匿名投稿者 の写真

「設計初心者」です。
早々の回答ありがとうございました

?はそういうことだったんでしょうか。。。
もっと深い意味でもあるのかと考え込んでいました。 ありがとうございます。

?は調べます。

2人の「匿名投稿者」様、くだらない質問に厳しく、また丁寧な回答ありがとうございました。頑張って学生時代に戻り、勉強します。

ユーザー kiju51 の写真

?については前者の方々の説明のとおりです。
?についてはもう少し説明すると、温度応力によるひび割れの検討の中で、同じひび割れ係数でも、ひび割れの幅が違ってきますので、有害な貫通ひび割れなどが発生しないよう、ひび割れを発生させようとする引張力を鉄筋によって抵抗させるために配筋するものです。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

有筋、無筋の判断について
上部の本体構造物から受ける荷重を計算し、それに対する基礎構造物の応力度照査を行い、無筋でもたなければ有筋とし、設計計算により必要な鉄筋配置を決めます。

クラック防止について
『道路橋示方書・同解説 IV下部構造編』 ((社)日本道路協会H14.3) p173-4に、最小鉄筋量の規定が示されています。これによると、ひび割れに対する最小鉄筋は、“1m当たり500mm2以上の断面積の鉄筋を中心間隔300mm以下の間隔で配置”とされています。

最近は書店にいい本がたくさん置かれています。慣れない構造物を設計する時は、まず一般的な設計思想、事例が示されている本(既存報告書ではなく)を手に入れ、熟読することをおすすめします。設計対象をもう少し詳しく書いてもらえれば、参考になる図書をお伝えできるかも。