土の一軸圧縮試験において「乱さない粘性土試料」

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土の一軸圧縮試験において、乱さない粘性土試料が乱れを受けた程度はどのようなことで判断されるのですか??

コメント

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乱さない試料:ボーリングで採取したり、地山に筒を押し当てたりして採取し、抜き出したとき、円柱形を保てる試料
乱した試料:円柱形を保てないので、モールドに転圧して作った試料

くだいて言うと以上の様でしょうか。したがって、「乱れを受けた状態」というのは円柱形を保てない、もしくは転圧して作った試料ということですかね。

もし移送中の不具合で変形したのでしたら、再度採取した方がよろしいのではないでしょうか。

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「乱れを受けた状態」というのは円柱形を保てない、もしくは転圧して作った試料ということなのは分かりました。では、ちょっとでも円柱形が崩れてしまった場合も、やはり「乱れを受けた状態」ということになるのでしょうか??

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問題の背景がわからないこともあって、回答は難しいです。

「地盤調査の方法と解説」(地盤工学会、平成16年6月1日発行)の第5編サンプリングを読む必要があると思います。

同書(173ページ)より引用します。


2003年のサンプリング基準の改定では,採取した試料の品質は使用する目的に応じて正しく評価することが重要であると考え,採取する土の品質に関する用語を「乱さない」から「乱れの少ない」に改め,基準名からも「乱さない」は削除し(後略)

以上より判断するに、乱れた乱れない、という評価は使用目的に応じて判断されるものです。

おっしゃっている「ちょっとでも」がどの程度なのか分かりませんが、使用目的によっては、「乱れた」と判断されたり「乱れの少ない」と判断されたりすると思います。

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廃刊になってるかもしれませんが、手元にある「土の試験実習書、土質工学会編」から引用させてもらいます。

   試料の状態と一軸圧縮強さとの関係
  試料はサンプリングの際および実験室まで運ぶ際にある程度の乱れは
  避けられない。したがって一軸圧縮強さは、自然地盤のそれより幾分
  小さめになるが、設計値としては安全側となる。また、自然地盤中で
  間隙中に溶在していたガスが、サンプリング後遊離してしまい不飽和
  となる恐れがあるので、サンプリング後速やかに実験室に運び実験を
  行うように気をつけること。自然地盤の状態と試験時の試料とが異な
  っていては不都合で、正確な土の強さを求める場合は三軸圧縮試験な
  どを行うべきである。

試験屋さんが、どの程度の欠損まで許容しているのかはわかりませんが、経験によるところもあるのではないでしょうか。

砂が混じっていたり柔らかすぎて崩れやすいのであれば、三軸圧縮試験を行うしかないでしょう。盛土材として使用するのであれば、転圧して試料を作ればいいのでしょうが。

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・乱さない資料なんて不可能ですよ・・