構造物厚さと数値の丸め方

セクション: 
|
ユーザー 匿名投稿者 の写真

護岸設計をしました。
一般的に構造物厚みを0.5m以上という基準があります。
今回、発注者から0.499しかないと指摘を受けました。
チェックしたところ、確かに0.499でした。
JISにおいて調べると数値の丸め方で、四捨五入で問題ないように思いますが、ダメでしょうか。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

・JISは工業製品に対する規定で現地施工の土木構造物は一部の例外を除いて適用されません
・0.5とすればよい・・・・1mm単位をどのような構造物でどのような方法で計測されたかにも
よりますが。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

参考になるかどうかはわかりませんが、
例えばJIS A 5308「レディーミクストコンクリート」の
附属書の骨材の密度で2.5g/cm3以上ですが、
試験して2.45であれば、四捨五入してOKという
判断をしています。
 一方、いろいろな現場では、例えば仕上がりの検査で
「0.5m以上」と言えば、499mmでも×というのが多い
ようです。
 本来は、有効数字の桁数をちゃんと考慮して規定を書
くべきでしょうが、エンジニアリング的には、499mmなら
OKだと判断すべきでしょうね。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

・設計をしました・・・と言うのは構造図の寸法が0.499しかなかったと言う事でしたら
丸める云々を言う前に直してしまったほうが良いと思いますが。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

 工学部の出身者は「有効数字」と「単位」に厳しい教育を受けてきました。
試験で、0.500mが正解の場合、0.5mとか0.500と解答すると0点と採点された先生もおりました。「有効数字」と「単位」のどちらかを誤ると0点に採点して注意を促していました。
 0.5mですと0.45m以上0.55m未満の間の数
 0.500mですと0.4995m以上0.5005m未満の間の数
と理解されます。
 0.5mですと5cm程度の誤差は許される、
 0.500mですと0.5mm程度の誤差までしか許されない、
とも理解されます。
 有効数字が曖昧にですと今回のような問題が生じてしまいます。意外にこのような場合が多いのは最近の教育に問題があるのでしょうか。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

・今回の場合は有効数字・・・と言う問題ではなく、仕様が0.5m以上なのですから
0.5以下の数字で表現されていることが間違いです。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

この場合は0.5mとは、丁度0.5mだから0.499mでは駄目だと言う人と、1mm程度の差(あるいは四捨五入すると0.5m)だから許されると言う人に、分かれることになりました。
今回の0.499mでは、丁度0.5mと言うことを主張するには0.500mと書いておけば問題は生じませんでした。
しかし、一般に0.5m以上と言えば0.499mも0.4999mも0.49999mも含まれないと言うのが数学的には正しいと言う人もおります。
そこで、0.499mでしたら0.500m(or 0.5m)と書き直してしまいなさいと言う意見も出てきます。このような書き直しを繰り返すのになれてしまうと、許される範囲で書き直すとは限らなくなる危険性があります。
そのような危険性や曖昧性を避けるために有効数字と単位があります。
0.5m以上が500mm以上と書きなおさただけで、判断が変わると思う人と、そうでない人とが出てくるのは何故でしょうか。
 
次の数字の配列を見て何が判るでしょうか?
・・・,0.3, 0.4, 0.5, 0.6, 0.7,・・・
・・・,0.498, 0.499, 0.500, 0.501, 0.502,・・・

応用数学の書籍に「数値計算における諸注意」などが書いてあります。
例えば、林毅著「応用数学概論(上巻)コロナ社」の第1章をご覧下さい。
図書館などで調べて下さい。