昭和40年代に施工された重力式擁壁(無筋コンクリート)の補修について質問します。
この擁壁は当初壁高2m、基礎幅約1mで施工されました。その後昭和50年代に落石防護柵設置のため約1mの嵩上げをし、基礎幅も2mとなりました。ここで、嵩上げした部分は問題ないのですが、当初の擁壁部分に亀裂があり遊離石灰も溶出していました。アルコツ反応等も考えたのですが、連続する擁壁の中の1スパンのみの変状であり、亀裂や遊離石灰が古いものであるため、最終的には「施工当時の問題」と結論づけました。
さて、問題は圧縮強度です。水平ボーリングにてコア取り後、圧縮試験したところ、
コメント
#811 擁壁の補修補強
・補強ではなく補修で済む程度の亀裂であれば問題はないと思います。変状傾き、コアから新旧コンクリート継ぎ部分の一体性が確保されているかを検証されたらよい。
・嵩上げ基礎の拡幅された擁壁であれば当初の擁壁は見えないように思いますが、どのようにして当初の擁壁の亀裂が分かったのでしょうか。
#813 Re:擁壁の補修補強
ご意見ありがとうございました。
細かい亀裂もあるのですが、大きな亀裂は擁壁前面から深さ60mm、亀裂幅は5〜10mm、延長は最大で10mです。施工時の亀裂とすれば、この亀裂は補強でなく補修で済む程度の亀裂といえるのでしょうか?また、補強するとすれば安定計算上問題ない構造物をどこまで補強するのかも問題となります。
水平ボーリングや現況構造物の調査で、新旧コンクリートの継ぎ部分の一体性は確保されていようです。
嵩上げは、用地の関係で擁壁の前面を基準に施工されました。つまり、擁壁の背面側が分厚くなっています。したがって、新旧コンクリートの継ぎ部分や当初の擁壁の亀裂も鮮明に確認できます。
#814 Re:擁壁の補修補強
コンクリート打設時に何か混入されて、それが取れた後のような感じがする妙なものですね。
クラックが擁壁前面側で深さが60mm以深にないとすれば応力上の問題は無く、補修も必要ないと思います。
見た目が悪いようでしたら、モルタルでふさぐ程度で十分だと思います。