アコースティックエミッションによるコンクリート診断

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老朽化したコンクリートの診断をアコースティックエミッションによって知ることが出来ると聞きましたが、概略の仕組みと調査方法についてご教示下さい。

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 アコースティックエミッション(AE)とは、材料内部で微小破壊や亀裂の進展、腐食などの局所的かつ急激なエネルギ開放が生じると、それに伴い弾性波が発生しする現象です。このことからAEを検出・解析することにより、構造物内部の様々な欠陥をリアルタイムで把握ことができます。
 コンクリートの劣化診断などで用いられる非破壊検査(X線、超音波を利用など)は、破壊発生後の状況を捕らえることを主にしていますが、AEでは、破壊発生中の状況や位置を捕らえることが主となります。

 現在は、AEの計測システムを実用化し実際に活用している企業もあります。ここでは、その一例として千代田アドバンスト・ソリューションズ株式会社のHPを紹介します。
このHPでHOME(Techno Mall)−技術情報−検査技術−アコースティック・エミッション(AE)技術とたどっていくと「AE技術の紹介」や「AEに関するFAQ(よくある質問)と解説」を読むことができます。

 また、建築での研究例が平成11年度第3回 文献の会のHPで見ることができます。
このHPには、森谷さんという方が学生時代の研究成果をまとめられたものが公開されており比較的わかり易く原理なども含め紹介されていますのでご参考にされたら良いと思います。