葦などが生える護岸について

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最近、護岸をコンクリートだけで固めるのではなく、葦などが生えるようにして、水の浄化、動物が棲めるようするなど環境に配慮した構造とする場合があると聞きましたが、実際には葦が茂るようにするにはどう施工しているのでしょうか。

コメント

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 霞ヶ浦・北浦流域では、NPO法人アサザ基金が中心となって霞ヶ浦の再生に力を入れています。
 この活動は、霞ヶ浦に流入する水の水源のある里山の再生、流域にある休耕田を活用したビオトープ作り、霞ヶ浦そのもののアサザや葦原の再生による浄化など単に当該の湖に止まるのではなく、流域環境全体にわたる改善活動をおこなっているのが最大の特徴といえます。
 
 http://www.kasumigaura.net/asaza/index.html

 さて、お尋ねの件ですが霞ヶ浦の例が上記HPの中に載っていますので、ここではその概要をまとめます。

 http://www.kasumigaura.net/asaza/activity/index2.html

 まず、植え付け初期に湖の波などによる流出を防ぐため、間伐材と枝払いにより発生した粗朶(ソダ)を利用した粗朶沈床(ソダチンショウ)を葦やアサザを成育させたい箇所の沖に波消しとして作ります。
 岸とこの粗朶沈床の間、岸に近い側に葦やアサザを植え付けていきます。