土留鋼矢板の天端溶接について

セクション: 
|
ユーザー YASUBEE の写真

道路土工指針によると、仮設土留の鋼矢板の断面計算で、鋼矢板の頭部を掘削側を溶接などして補強すると、土留構造計算で2次モーメントや断面係数を80%にあげて計算できるようですが、溶接の程度やどうして掘削側なのかがわかりません。よろしくご指導ください。

コメント

ユーザー 匿名投稿者 の写真

矢板の継手を溶接する場合の脚長を知りたいのでしょうか?例えば、背面から矢板一枚に作用する土圧などの荷重を、溶接部に作用するせん断力として、溶接長と脚長を求めてみたらどうでしょうか?(この方法だと過大になる可能性もあるかもしれませんが、実際には、単にかみ合わさっているだけの部分もせん断力をある程度は伝達すると思いますので・・・・)

  溶接が前面側だけでよい理由は、施工性を考えてのことだと思います。前面と背面両方で、継手を溶接したら、溶接時だけでなく、矢板を引抜いて撤去する時も大変だからだと思います。

ユーザー 匿名投稿者 の写真

#2065です。

 
 溶接長と脚長の決め方は、難しいと思います。(上に示した計算法はあくまで参考にしてください。)継ぎ手の固定は、継手の縦ずれを防ぐためのようです。縦ずれのせん断力の評価は難しそうですね。

参考 鋼矢板の継手効率とは? 鋼管杭協会
http://www.jaspp.com/koyaita/qa07.html

 ところで、施工サイドの方の意見も聞きたいのですが、仮設鋼矢板を用いた土留壁で、矢板の継手を溶接して、継ぎ手効率を上げるということは、一般的に行われるものなのでしょうか?

ユーザー 匿名投稿者 の写真

一般的には行われません。ただ、役所の設計で鋼矢板の断面を上げる事と溶接による手間との経済比較を行って、実際に矢板継手溶接を設計していた役所もありました。また、当初の設計間違いにより強度不足が発覚して、やむをえず矢板継手を溶接したこともありました。どちらかと言えば、一般的ではなく、後者の場合が多いのではないでしょうか?