早期に強度を発現することが求められておいて、早強コンクリートの使用を検討しています。ところが、工場から現場まで2時間程度かかってしまいます。そこで、遅延剤を添加することを考えています。早強コンクリートに遅延剤を添加した事例等を検索したのですが見つかりませんでした。そういった事例はあるでしょうか?また、遅延剤を使用するデメリット等があればご教授ください。
プラントに聞いた方が良いです。 但し、コンクリート示方書では材令28日が原則で、それまでは土でも車両でも荷重をかけることが出来ません。 考え方は色々あるのですが、基本はσ28です。 脱型を早めることは出来たかも知れませんが、転用型枠の場合は有利ですが、そうでもない限りあまりメリットがないのかなと思います。
ありがとうございます。 打設量が少ないので超速硬コンクリート+現場練りという案もありました。
共通仕様書に練り混ぜ後から打設完了まで2時間以内が原則とあるので、基本だめではないですか?
練り混ぜから打ち終わりまで2時間ですが、2時間を超す場合は、高性能AE減水剤などを使用して、スランプの経時変化を少なくする方法が有効とあるようです((2017年制定「コンクリート標準示方書【施工編】p.125」,土木学会)。
早強concreteに遅延剤(有機質カルホ゛ン酸)を添加する下記URLの例では,可使時間(20~50分<2時間)を調整できるとしています. https://www.chemico.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/03/sjc-202403.pdf 普通concreteへの遅延剤の作用は,オキシカルホ゛ン酸塩系遅延型減水剤の場合は比較的大きい分子がcement粒子表面に吸着し,無機質珪沸化物(MgSiF_6,リタール) の場合はcement粒子表面にCaF_2(沸化カルシウム)皮膜を作りcementと水との接触を一時遮断し水和反応を遅らせる.水和は徐々に進み,cement粒子は容積を 増して皮膜が破れ水和反応は次第に正常に成りconcreteの強度発現に支障は無い.(文献1) 遅延剤のdemeritは,bleeding量の増大,材料分離抵抗性の低下,空気量の変化等である.(文献2) makerに聞かれると共に,早強conteteの現場練り又は不提示の構造に依ってはprecast部材を接合する案を検討されては如何でしょうか. 参考文献 1)土木学会:コンクリート標準示方書施工編p.109,2017. 2)村田二郎:コンクリート技術100講,pp.73-75,1993.5
詳しい説明ありがとうございます。遅延剤のデメリットは、ブリーディング増大、材料分離抵抗性の低下、空気量の変化なんですね。勉強になりました。
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#9735 Re: 早強コンクリートと遅延剤
プラントに聞いた方が良いです。
但し、コンクリート示方書では材令28日が原則で、それまでは土でも車両でも荷重をかけることが出来ません。
考え方は色々あるのですが、基本はσ28です。
脱型を早めることは出来たかも知れませんが、転用型枠の場合は有利ですが、そうでもない限りあまりメリットがないのかなと思います。
#9737 Re: 早強コンクリートと遅延剤
ありがとうございます。
打設量が少ないので超速硬コンクリート+現場練りという案もありました。
#9738 Re: 早強コンクリートと遅延剤
共通仕様書に練り混ぜ後から打設完了まで2時間以内が原則とあるので、基本だめではないですか?
#9742 Re: 早強コンクリートと遅延剤
練り混ぜから打ち終わりまで2時間ですが、2時間を超す場合は、高性能AE減水剤などを使用して、スランプの経時変化を少なくする方法が有効とあるようです((2017年制定「コンクリート標準示方書【施工編】p.125」,土木学会)。
#9749 Re: 早強コンクリートと遅延剤
早強concreteに遅延剤(有機質カルホ゛ン酸)を添加する下記URLの例では,可使時間(20~50分<2時間)を調整できるとしています.
https://www.chemico.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/03/sjc-202403.pdf
普通concreteへの遅延剤の作用は,オキシカルホ゛ン酸塩系遅延型減水剤の場合は比較的大きい分子がcement粒子表面に吸着し,無機質珪沸化物(MgSiF_6,リタール)
の場合はcement粒子表面にCaF_2(沸化カルシウム)皮膜を作りcementと水との接触を一時遮断し水和反応を遅らせる.水和は徐々に進み,cement粒子は容積を
増して皮膜が破れ水和反応は次第に正常に成りconcreteの強度発現に支障は無い.(文献1)
遅延剤のdemeritは,bleeding量の増大,材料分離抵抗性の低下,空気量の変化等である.(文献2)
makerに聞かれると共に,早強conteteの現場練り又は不提示の構造に依ってはprecast部材を接合する案を検討されては如何でしょうか.
参考文献
1)土木学会:コンクリート標準示方書施工編p.109,2017. 2)村田二郎:コンクリート技術100講,pp.73-75,1993.5
#9752 Re: 早強コンクリートと遅延剤
詳しい説明ありがとうございます。遅延剤のデメリットは、ブリーディング増大、材料分離抵抗性の低下、空気量の変化なんですね。勉強になりました。