調布陥没事故に思うこと

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もう古い話です。大深度地下構想を企画したころ、ゼネコン各社に地下深部のトンネル施工の可能性を聞きました。各社技術的に可能、技術開発を進めるとのことで、「公益事業は通常利用の及ばない地下深部空間を無償で利用できる」制度を構想しました。最近、中央リニア新幹線、東京環状道路等で地下水問題や地表面陥没が生じています。こうした問題は。各施行者、施工企業のみならず学会も調査委員会設置等で原因究明、対策を検討されているところです。鉄道や道路といった公共的事業とはいえ、私人の土地の地下、問題が起これば多くの土地所有者、周辺土地利用等に影響を与えます。工事施行・施工にあたっては、非常に貴重な、また公益的な空間での事業・工事であることを認識し、慎重な施工とアフターケアを望みます。学会も個別委員会の協力のみならず、必要な対策等まとめて、事業の安定的実施に結びつくよう、活動いただくことを期待しております。

コメント

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陥没事故がトンネル工事によるものと判明したようです。現地で陥没が判明する前、工事中に地上への圧気泡の漏れ、振動苦情、礫による掘削機稼働難等の兆候があったようです。もとより計画断面・位置は相当厳しい内容であったことを考えると、施工者・事業者は協議(請負額変更のための設計変更協議か、設計者も含めた工法変更・確認協議か)をどのように行ったか、この場合、現場状況や施工方法等を最も理解する工事施工者の責任は非常に大きいと思います。特に最近の事業者は、現場施工がわからない方が多いですから、施工者が責任もって設計者、適切な研究機関等の活用も提案する必要があったのではなかったか、と思う次第です。最近の土木工事は機械化が進み、現場の肌間隔が減ってきている危惧もあります。本工事の事故が、単に「特殊地盤の問題」と片付けられず、地下シールド工事でどのようなアプローチがされるべきか、教訓にされることを望みます。