浚渫土の固化処理

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浚渫土砂6000立米を固化して運搬しようと思っていますが、何か良い方法はないでしょうか。現在はセメントの粉末で固化しようと思っていますが立米当たりなんKG必要でしょうか。経験有りの方は教えてもらえないでしょうか。

コメント

ユーザー nomkei の写真

固化する土砂の土質や含水比によって、最適な固化材の種類や添加量は変わってきますので、一月程度の余裕があるのであれば、固化材メーカーにご相談するのをお薦めします。
6000m3程度なら無料で配合試験を行ってくれると思います。

浚渫土砂の含水比が大きい場合は、セメント系固化材よりも生石灰(きせっかい)が効果的な場合があります。生石灰は、水と反応して消石灰となり、同時に反応熱により水分を蒸発させる効果もあります。ただし、膨張しますので、未反応の生石灰が残っていると後で膨張することがあります。また大量に貯蔵すると、消防署に届けが必要だったり、外装がゴムの袋で回収しなければならないなどの手間もあります。

どういう基準で、最適な固化材の種類と添加量を決めるかですが、軟弱な土砂を盛土出来るようにしたいというのであれば、コーン試験で判断すればいいと思います。盛土に適した材料はコーン指数が4kg/cm2以上という規定が一般的です。

固化材種類と添加量の決定手順の一例ですが、セメント系固化材、石灰系固化材、生石灰の三種類を、土の湿潤重量に対して、20kg/m3、60kg/m3、100kg/m3の三種類の添加量で供試体を作成し、数日(3日か7日)養生してコーン試験を行います。結果より種類毎の折れ線グラフが引けますので、コーン指数4kg/cm2のところの添加量が最適となる訳です。あとは、種類毎に経済性を比較して、固化材を決定して下さい。現場で混合する場合は、室内配合に比べて混ざり具合が悪いので添加量を2倍に設定したり、コーン指数を最初から2倍の8kg/cm2にしたりして、余裕をもたせておきます。

以上は一例ですので、配合試験を行う固化材の種類や添加量、養生日数等はメーカーと相談して決めて下さい。