大きい開口部の開口補強筋

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コンクリート標準示方書[構造性能照査編](2002)には、開口部周辺の補強筋として、「開口を設けたために配置できなくなった主鉄筋および配力鉄筋は、各断面において所要鉄筋量を満足するように、開口部の周辺に配置しなければならない」とあり、また「大きい開口部は、数値的な検討によるほか、…」とあります。

開口補強筋として、欠損分を開口周囲に配置しておけば良いのはどの程度までの開口の大きさでしょうか?また、数値的な検討が必要となる「大きい開口部」はどの程度の大きさをイメージされて書かれたものなのでしょうか?
宜しくお願いします。

コメント

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1.数値的な検討を必要としない「開口部補強」
標準的な補強例が示されている物は数値計算の裏付けは必要ないと判断すればよい
2.数値的な検討が必要となる「大きい開口部」
標準的な補強例が示されていないものは数値計算が必要である。
3.開口が大きくても小さくても、標準的な補講方法を採用するにしても
開口部が受けている応力状態が分かっていて、始めて補強が可能となるのもです
4.イメージでと言う話であれば
50%を超えれば補強筋の配筋はできなくなると思いますよ

ユーザー nomkei の写真

現場で、設計屋さんが描いた図面を見ていると、開口部の両側には最大でも2本の補強筋しか入っていないように思います。3本以上というのは今までに見たことがありませんね。これが正しければ、4本の欠損まで許されるのかもしれません。200ピッチであれば、5x200=1000から被りの2倍を引いた幅まで、開口部として許容し得る、のかも。技術屋にあるまじき言い草ですね^^;
それ以上の開口については、左右に縦方向の梁のような鉄筋を壁に埋め込んだ構造を見たことがあります。壁厚が1.5mのボックスカルバートに幅1.5m奥行き80cm程度の箱抜きでしたが、左右に、壁の内と外に2段ずつ主筋があり、それをスターラップで囲んだ梁のような配筋でした。

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鉄筋の補強はできても、コンクリートは確実に欠損します。
計算書で該当位置の応力を確認し、コンクリートの許容応力に対する余裕シロを把握し、その割合を開口の許容幅の目安としてはどうでしょうか。
例えば、応力が許容応力の90%であった場合、1スパン10mのボックスであれば、縦断方向(設計断面と直行する方向)への開口幅を最大1m(10m×0.1)とするとか。