歩道の横断勾配について
地方で道路設計を行っている田舎コンサルです。
少し以前より疑問を抱いておりましたが、道路技術者が上司にいないため、聞けなく悩んでおりました。
道路構造令の解説と運用P439にある歩道の横断勾配についてなのですが、但し書きに、「歩道に縦断勾配を設ける箇所については原則として横断勾配を設けないものとする」とあります。
1.車道の縦断勾配の最小値（路面排水用）として0.3％程度は設けることになっておりますので、歩道は絶対に縦断勾配がつくと思います。従って、歩道の横断勾配は必要ないのでしょうか。
2.車道端の歩道が縦断勾配のない場合は存在するのでしょうか。
自治体により若干違いがあるかと思っておりますが、一般的に歩道の横断勾配は必要ないのでしょうか。
よろしくお願い致します
以上
コメント
#6426 Re: 歩道の横断勾配について
縦断曲線を入れた場合サグ・クレストの前後では縦断勾配が0になります。
#6429 Re: 歩道の横断勾配について
十数年コンサルやっていますが、擦り付けなどでやむを得ない場合を除いて、決められた勾配を車道側に向けて設けています。
#6430 Re: 歩道の横断勾配について
そんなことは書いてないでしょうね。
#6431 Re: 歩道の横断勾配について
舗装の歩道材料の観点からいえば、切り込み砕石と開粒度1号(空隙10-15％)ならば、降雨による雨水浸透は可能です。
このため、横断勾配がなくとも水たまりなどはできない。
しかし、コンクリート平板やブロック舗装、等は勾配がないと雨水が流れない
このため水たまりやすべりによる転倒の原因になります。
このような場合は排水溝に向けた勾配は必要です。
#6432 Re: 歩道の横断勾配について
構造令の解説では確かにおっしゃっていることが書いてありますが、条文のとおり歩道にあっては2％の横断勾配を附するのが標準となっています。
縦断勾配を附すると低い方に水が流れますが、その都度下流側の歩道内に横断排水などの排水施設を設けなければなりません。
横断勾配を附した場合は歩車道境界付近の路肩付近に排水されるため、縦断排水などの設置が可能となります。
#6434 Re: 歩道の横断勾配について
単純な話ですが、歩道に横断勾配を設けないと縦断方向に歩道上に降った雨が排水される、つまり歩道が川のようになるということになります。歩道通行の快適性と安全性の確保の点からも、いち早く排水する必要があると思いますので横断勾配は必要と考えます。
#6587 Re: 歩道の横断勾配について
解説P４３５のただし書きは交通バリアフリー法該当地区に関しての記述です。（排水性舗装等で円滑な排水性を確保した上で）