橋梁の伸縮量について

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橋梁に付く落下物防止柵の設計をしている者ですが、橋梁伸縮部の伸縮量について客先に確認したところ、
「A1橋台: ±20mm 、A2橋台:±20mm」と回答が届きました。
対象の橋の橋梁一般図は、鋼単純鈑桁橋で橋長は31.5mのA1【M:可動】A2【F:固定】、床版遊間はA1・A2共に「100」になっています。

この伸縮量の回答に対して、A2は固定なので伸縮しないのではないですか?と問い合わせたところ、「固定部については、常時移動量(活荷重のたわみによる移動量)」になりますと回答が届きました。

橋梁の設計ではないので、専門的なことは分からないのですが、【F:固定】は回転変位のみの吸収で水平方向には動かないと認識していたので、この伸縮量がどうも理解できません。
たわみによる回転時の桁端部のかたがりと橋台パラペットとの衝突を避けた遊間(あそび)みたいなものでしょうか?

初歩的な質問になりますが、よろしくお願いします。
※直接、客先に食い下がって問い合わせすべきなのですが、橋梁コンサルの間に商社がいくつか入っており、問い合わせに対する回答に時間がかかるのと、こちらとしても予備知識をつけれたらと思っています。

コメント

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質問者さんの認識で間違いないと思います。
まぁ防護柵でも固定側に伸縮スリーブ入れてますから、深く考えずに対応してればいいんじゃないでしょうか。
「アホなこと言ってんな~」って感じで

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早々に確認・回答ありがとうございます。

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常時の移動量であれば、余裕量として最小10mmは必要ではないでしょうか。

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確認・回答ありがとうございます。
回答について補足頂ければと思うのですが、「余裕量」=「施工時の余裕量」ということでしょうか?
また、「常時の移動量であれば、余裕量として最小10mmは必要」は、【M:可動】と【F:固定】のどちらにも必要ということでしょうか?
橋梁の設計ではないので、専門的なことは分っていません。間違った質問またはとんちんかんな質問になっていましたら、お許しください。

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「余裕量」=「施工時の余裕量」でほぼ間違いないですが、この値には伸縮量算定の誤差も含まれます。
基本伸縮量の20%かつ最小10mmです。固定、可動問わず必要です。
上記は簡易算定式の場合で、正式には計算式から算出します。この場合は最小値の規定はありません。

設計振動単位の概念としては「固定側」は「ゼロ」なんでしょうけど、実務上は「ゼロ」ではないのだと理解しています。

「道路橋示方書」に記載があります。

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確認・回答ありがとうございます。
「余裕量」についての説明頂いたことは理解できたように思います。
「設計振動単位の概念」って言葉があるのですね。可能であれば簡単な解説して頂ける幸いですが、本問い合わせの内容と外れてしまいますね(笑)
「道路橋示方書・同解説Ⅰ共通編(H29年11月)」を借りてきて、確認してみました。
「10.1.8 支承の移動量」「10.3.3 設計伸縮量」が該当箇所でしょうか?可能であれば後押しして頂けると幸いです。
業務が橋梁の付属構造物の設計なので、業務中に中々深入りした調査が出来ません(笑)
今回頂いた回答は、新たな設計理論を聞くことが出来て勉強になりました。(まだ完全に理解できてないので、「勉強になりそうです」ですね)
ありがとうございます。

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余裕量についてはお考えのとおりです。
設計振動単位については「Ⅴ耐震設計編」をご覧ください。