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9月15日夕刊掲載のコラム、経済気象台に「技術者の時代」と題する記事が載せられている。
http://www.asahi.com/money/column/TKY200409150216.html
20世紀はエンジニアによりつくられたが、エンジニアの社会的評価は高くなく、日本では基本計画は文系がつくり、エンジニアは脇役であった。今後、エンジニアの決起を望む、が執筆者の言いたいところであろう。戦前の日米では技術者の社会的地位向上運動があり、昭和4年には日本で万国工業会議が開催されている。今はどうか。技術者の社会的評価問題をじっくり考えてみる必要がありそうである。
コメント
#659 近年,良い方向を向いているのでは?
30歳の土木技術者です。
エンジニアが脇役という話は,技術者側から市民側への説明が不足していたために,評価が十分なものとならない,という構図ではないでしょうか。そういう意味で,決起というよりも,技術者側の意識改革や新しい行動が必要と考えます。
例えば,もともとの趣旨は違うかもしれませんが,土木学会誌9月号で特集されているような,土木事業への市民参加はこの問題への対応として有効なのではないでしょうか。
良い技術で黙々とモノ造りをするのではなく,良い技術で造ることをアピールできる場があれば,技術者側のモチベーションも高まることでしょう。
一つ一つの活動を重ねていくうちに,技術者・市民双方の意識が変化していくことを期待します。
#660 Re:近年,良い方向を向いているのでは?
大淀昇一『技術官僚の政治参画』中公新書1382に、技術官僚が脇役として冷遇された歴史が出ています。朝日の経済コラム筆者も含め、世間は日本で技術者が正当に評価されてこなかった歴史に無知過ぎないか。無知な輩が奮起せよと言っている現実に技術者は注意すべきである。
市民に説明不足という問題とは全く別と思うのですが、如何でしょう。
#662 #659を投稿した者です
市民側(世間)が自発的に技術者に目を向けるのを待つのではなく,技術者側から,相手が目を向けるように行動することも価値があると考える次第です。
仮に相手が無知であるならば,それを攻めたり,座して待つのではなく,情報(=知恵?)を提供・交換することが,結果して技術者に対するより正しい評価に繋がるのではないでしょうか。
そう言う意味で,市民参加=市民への説明・意見交換,という#659でした。
ご指摘の図書を読んでいないのでズレたコメントでしたら済みません。