平面保持

土木学会2022年制定 コンクリート標準示方書 [設計編]の3.3.3.2(2)の条文は、「コンクリート部材の長期の変形・変位を簡易的に求めるには・・・断面の平面保持を仮定して算定してよい」となっています。解説では、その方法として、解説図3.3.2で、箱桁をはり要素(上床板)、はり要素(側壁)、はり要素(下床板)の3本のはりに分け、それらを剛な線材で結ぶ概念図を示しています。しかしながら、この概念図に示されたモデルでは、箱桁としての平面保持は成立しないのでないでしょうか?

コメント

#10654

追加です。標準示方書では明言していませんが、令和5年版鉄道構造物設計標準・同解説(コンクリート構造物)第III編コンクリート構造の付属資料5-4 はり要素を用いた構造解析モデルによるPC橋りょうの長期変形の計算、では、”上層と中層および下層は剛な線材要素で接続することで、桁断面全体が平面保持できるものとした”と明言しています。

#10657

匿名投稿者 による「」への返信

既に解決しているようですが。
箱桁全体を1本の「単一はり要素」としてモデル化すると、以下の影響を正確かつ簡易に評価できません。

・上床板・側壁・下床板でのコンクリートの打設時期の違いによる収縮・クリープの差
・各部材における鉄筋比の違い
・乾燥収縮による部材ごとの相対変形
これらを独立して扱い(各要素に個別の応力-ひずみ関係や材料特性を与える)、かつ節点変位に全体の平面保持の拘束をかけることで、長期変形・変位を簡易かつ実用的な精度で算定できるようにしています。