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No.24-23講習会:グローバル技術者必須!!機械の状態監視と診断技術
‐基礎・実践ノウハウと応用例・規格(初心者向け,初中級者向け)‐
https://www.jsme.or.jp/event/24-23/
企 画:ISO・JIS・学会基準委員会 TC108SC5国内委員会
協 賛(案):日本プラントメンテナンス協会、日本設備管理学会、日本トライボロジー学会、日本非破壊検査協会、
日本赤外線サーモグラフィ協会、石油学会、土木学会、日本航空宇宙学会
開催日時 :2024年5月24日(金曜日)9:00~17:00 (初心者向け)
2024年7月05日(金曜日)9:00~17:00 (初中級向け)
開催形態 :オンライン開催(Zoomウェビナーを利用)
※ミーティングIDとパスワード,教材の送付は,開催3日前を予定しています。
開催趣旨・本講習会の特徴:
世の中、グローバル化の時代。規格のあり方も大きく変わってきています。測定量の基準値や診断機器の製造に関する規定だけではなく、ある技術を適用するときに参照されるべき規格も多く制定されてきています。機械・設備の予防保全では、定期的補修後の故障率の増加、プラント停止による生産性の阻害などの欠点を補うため、効率的な状態監視保全が広く適用されるようになりました。そして、これを可能とする種々の機械状態監視・診断技術がISO規格で発行され、参照されています。現在もこの分野では更に多くの技術に関してISO規格が検討されており、国際的にも発展領域にあります。
一つの機械をトラブル無しに長期間運用するためには、振動技術だけではなく、他の多くの診断技術を知り、状況に応じて各技術の強みを活かして併用することができるグローバルな技術者の育成がとても重要です。本講習会では、機械の状態監視と診断に関する技術を俯瞰し、振動、熱画像等の代表的な監視診断技術を取り上げます。また、これらの診断技術を総合的に用いた設備保全における状態監視と診断技術の適用も加え,さらに内容が充実しています.そして、リクエストにお応えし,とくにこの分野を始めて聞く初心者向けと,初中級者を対象に内容を分けて整理し,その基礎と応用の初歩、そして関連するISO規格までを2回に分けてわかりやすくご紹介し説明します。本講習会を通じて最新の状態監視診断技術と規格を学び、グローバル技術者として羽ばたいてください。
題目・講師:
第1部 概要と振動診断技術
Ⅰ.機械システムの状態監視と診断に関するISO規格概論と機械状態監視診断技術者資格認証制度
講師:榊田 均(元 東芝)
ISO/TC108/SC5(機械の状態監視と診断サブコミッティ)では1994年から規格開発を開始し、これまでに機械の状態監視と診断に関してその一般概念から診断手法、各種診断技術、データ管理と表現等多岐にわたる多くの国際規格を発行してきました。ここでは、それらISO規格の概要と現在の動向、今後の方向性について概説します。また、技術者のグローバル化に対応するため技術者の能力を客観的に判断し得る資格として、技術者の認証制度を規定したISO規格が発行されています。日本でも機械状態監視診断技術者認証制度(振動)が2004年から開始され、既に多岐の分野から延べ6148名に及ぶ認証者を輩出しており、そのニーズと関心の高さが示されています。この技術者資格認証制度についても概説します。
初心者編:状態監視診断に関するISO規格の仕組みとその概要を簡単に説明します。
初中級編:各種診断手法に関する規格の内容を具体的に初中級向けに説明します。
Ⅱ.大型高速回転機械の状態監視と振動診断 -基礎と応用例- 講師:瀧本 孝治(新川電機)
発電や石油、石化など多くのプラントで重要な役割を担っている大型高速回転機械は常に状態を監視しながら運転されますが、その状態監視パラメータの中でも振動データは多くの情報を持っており、異常兆候の検知や異常原因の究明に利用されています。ここでは、振動現象と振動計測の基礎、および振動解析診断技術の基礎と診断事例に関して説明します。さらに、回転機械の振動測定と評価基準に関する基本的な考え方を示しているISO規格に関しても説明します。
初心者編:振動の基礎,振動監視パラメータ,軸振動の測定方法および関連規格の概要を説明します。
初中級編:振動解析手法の概要説明と振動解析による診断事例を紹介,説明します。
Ⅲ.軸受の状態監視技術 風力発電装置の事例 講師:高橋 亨(NTN)
風力発電装置は自然環境のなかで変動する風を受けながら長期間使用されます。できる限り運転を止めずに発電を継続するためには、動力を伝達する回転機器の状態監視が欠かせません。振動診断アプリケーションの一つとして風力発電装置における状態監視と観測事例を紹介し、実際の機器での振動診断における注意点などとともに、設備のメンテナンスへの活用について説明します。
初心者編:風力発電装置における状態監視システム(CMS)の概要を紹介します。
初中級編:風力発電装置における軸受の状態監視技術を観測事例とともに紹介します。
第2部 様々なパラメーターで機械を診る診断技術と設備保全への適用
Ⅳ.機械の循環器系の診断(潤滑油)診断で日常の健康管理を 潤滑剤分析 講師:四阿 佳昭(日鉄物流)
機械システムの状態監視・診断技術者にとって、潤滑剤分析はなじみがないかもしれませんが、これは潤滑油自体の状態ではなく、油に含まれる摩耗粒子等を用いて、機械の状態監視をすることを目的としています。潤滑油は機械の摩擦面に直接入り込んで摩耗粒子などの情報を含んでタンクに戻ってくるので、これを採取して適切に分析し診断すると感度が高く機械要素の摩耗・損傷過程の早期からの変化を捉えることができ、日常の状態監視方法として、トラブルの未然防止や機械の安定稼働に大きく寄与します。ここでは状態監視に有益な技術内容や適用例、現場の設備保全にもたらす効果について説明します。
初心者編:潤滑剤分析の基礎・基本的な内容(各分析法の目的、原理、適用例など)を説明します。
初中級編:潤滑剤分析のより詳細な内容、判定法および実務的な活用事例を取り上げ,説明します。
Ⅴ.機械の異常は熱にも現れる 熱で診る状態監視技術 サーモグラフィ 講師:山越 孝太郎(元サーモグラファー)
設備に劣化や故障が起こるとそこにエネルギーロスが生じ、当初の性能を保てなくなるばかりか、災害に至ることもあります。エネルギーロスは、電気回路であればジュール熱損失、回転機器であれば摩擦熱損失や振動(運動エネルギー損失)となって現れます。赤外線サーモグラフィは、損失熱を定性的かつ定量的に測定するのに最適な手法です。赤外線サーモグラフィ装置の特性や劣化故障と発熱のモードを正しく理解することによって、効果的な状態監視や診断が期待できます。本講習では具体的な診断事例を交えながら、機械設備の状態監視技術について説明します。
初心者編:赤外線の基礎,サーモグラフィ計測の特徴,測定方法などについて説明します。
初中級編:状態監視手法の概要説明と評価方法,診断事例などについて説明します。
Ⅵ.加速度センサで見えない状態を見る監視技術(IoTの切り札) AE 講師:西本 重人(SETLa)
設備に異常が進行して振動や加速度に変化が現れるのは、設備としては末期の状態と考えられます。これに対し、AE法は亀裂や摩耗の進行に伴い発生する弾性波を検出する技術ですので、設備異常のもっとも初期状態で検知できます。近年、IoTが流行していますが、カギとなるのはそのセンサ部で、AEへの期待が大きくなっています。AEの基礎技術や計測方法、機械の診断やIoTの事例を御紹介します。
初心者編:AEの原理や検出方法などAE計測に必要な基礎知識を説明します。
初中級編:AEによる設備診断方法を診断事例を紹介しつつ具体的に説明します。
Ⅶ.電流で診る電動機と回転機械の状態監視と診断 講師:劉 信芳(高田工業所)
誘導電動機の駆動電流信号の計測・解析による回転機械の状態監視診断技術にMCSA(Motor Current Signature Analysis)があります。この手法はセンシングを電気室中の配電盤で行うため、従来の振動解析や潤滑油分析等の監視診断方法と比べ、回転機械の設置現場状況の影響を受けず、電動機を含めた回転機械の電気的異常、機械的異常、インバータの劣化および電源品質問題などを比較的感度よく検出できる特徴があります。このMCSAの変遷、基本原理、最近の動向および診断解析事例について解説します。
初心者編:電動機の電流兆候解析による状態監視と診断の基礎を紹介します。
初中級編:電動機の電流兆候解析の概要と診断事例を説明します。
Ⅷ.設備保全における状態監視と診断技術の適用 講師:迫 孝司(設備診断研究所)
設備診断技術を活用して効果を上げるために気をつけるべきポイントについて事例を交えて解説します。状態基準保全CBMを導入することは、設備診断技術を導入するだけではなく設備診断を支える仕組みを構築する必要があります。また、各設備診断技術にはそれぞれ長所と短所があるため、これを見極めて組み合わせることで状態監視システムを構築する必要があります。さらに、従来法では検出困難な事象について新たな診断技術の開発や予知保全のIoT化に取り組んでい
ますので、その一部を紹介します。
初心者編:状態監視・診断を支える仕組み作りを中心に初心者向けに概観します。
初中級編:状態監視・診断技術の開発およびIoTシステム化を中心に初中級者向けに説明します。
タイムスケジュール:
初心者編(5/24(金)) 各項目50分(講習40分+質疑10分)
第1部 概要と振動診断技術
09:00~09:50 Ⅰ.機械システムの状態監視と診断に関するISO規格概論と機械状態監視診断技術者資格認証制度
09:55~10:45 Ⅱ.大型高速回転機械の状態監視と振動診断 -基礎と応用例-
10:50~11:40 Ⅲ.軸受の状態監視技術 風力発電装置の事例
第2部 機械の内部を診る診断技術
11:45~12:35 Ⅳ.機械の循環器系(潤滑油)の診断で日常の健康管理を 潤滑剤分析
(昼休み)
13:25~14:15 Ⅴ.機械の異常は熱にも現れる 熱で診る状態監視技術 サーモグラフィ
14:20~15:10 Ⅵ.加速度センサで見えない状態を見る監視技術(IoTの切り札) AE
15:15~16:05 Ⅶ.電流で診る電動機と回転機械の状態監視と診断
16:10~17:00 Ⅷ.設備保全における状態監視と診断技術の適用
初中級者編(7/5(金)) 各項目50分(講習40分+質疑10分)
第1部 概要と振動診断技術
09:00~09:50 Ⅰ.機械システムの状態監視と診断に関するISO規格概論と機械状態監視診断技術者資格認証制度
09:55~10:45 Ⅱ.大型高速回転機械の状態監視と振動診断 -基礎と応用例-
10:50~11:40 Ⅲ.軸受の状態監視技術 風力発電装置の事例
第2部 機械の内部を診る診断技術
11:45~12:35 Ⅳ.機械の循環器系(潤滑油)の診断で日常の健康管理を 潤滑剤分析
(昼休み)
13:25~14:15 Ⅴ.機械の異常は熱にも現れる 熱で診る状態監視技術 サーモグラフィ
14:20~15:10 Ⅵ.加速度センサで見えない状態を見る監視技術(IoTの切り札) AE
15:15~16:05 Ⅶ.電流で診る電動機と回転機械の状態監視と診断
16:10~17:00 Ⅷ.設備保全における状態監視と診断技術の適用
【定 員】 初心者編,初中級編 いずれも100名
【聴講料(いずれも税込・副教材(ダウンロード資料)を含む)】
・1日目(初心者向け)のみ,あるいは2日目(初中級向け)のみの場合:
正員12,000円,学生員/大学院生の会員(正員)5,000円,会員外24,000円,一般学生10,000円。
・初心者向けと初中級向けの2日間の場合:
正員20,000円,学生員/大学院生の会員(正員)8,000円,会員外36,000円,一般学生14,000円。
・テキスト「機械システムの状態監視と診断技術(コロナ社 2021年6月発行)」
(注意:本講習会はほぼ全項目でテキストの内容と対応しているため,テキストは必須です)
→ ※お持ちでない方は聴講料と合わせて必ずお申込みください。*1冊4,100円(税・郵送料・システム決済手数料込)
・テキスト申込者は登録住所に「テキストのお届け先」をご登録ください。
・テキスト発送:入金確認後、開催1週間前までにご登録いただいた住所宛に郵送いたします。
・協賛団体会員の方も本会会員と同じ金額です。
【申込締切】
2024年5月10日(金)まで[初心者編(5/24(金)のみ,初中級者編(7/5(金)と2日間)]
2024年6月21日(金)まで[初中級者編(7/5(金))のみ]
【最終入金締切】
2024年5月17日(金)まで[初心者編(5/24(金)のみ,初中級者編(7/5(金)と2日間)]
2024年6月28日(金)まで[初中級者編(7/5(金))のみ]
【注意事項】
※学生員から正員資格へ移行された方は、卒業後3 年間、本会講習会へは学生員価格で参加可能です。申込先フォームの会員資格は「正員(学生員から正員への継続特典対象者)」を選択し、通信欄に卒業年と卒業された学校名をご入力ください。
※特別員(法人会員)資格にてご参加の場合は、会員番号欄に11桁の行事参加料割引コード(XXXXXXX-XXXX)をご入力ください。
※「特別員行事参加無料券」を利用される場合、聴講料は無料となります。予め「特別員行事参加無料券(原本)」をご用意の上、「特別員」としてお申込みください。「コンビニ / ATM決済」と「無料参加券を利用する」を選択して申込完了後,担当職員まで「自動返信メール」と「行事参加無料券(原本)」をご郵送ください。
※協賛学協会会員の方は「協賛団体一般」「協賛団体学生員」を選択し、会員番号欄に所属団体の会員番号を、通信欄には協賛団体名をご記入ください。
【教 材】機械システムの状態監視と診断技術(コロナ社 2021年6月発行)
副教材として受講日(初心者編,初中級編)の各講義のスライドファイル(ウェブダウンロード)
【申込方法】
イベントホームページより申込受付いたします。
https://www.jsme.or.jp/event/24-23/
【聴講料の支払いについて】
■上記URLからお申込みとお支払いをお願いいたします。聴講料は、10月28日(金)までにご入金をお願いします。
■聴講料のお支払いには、クレジットカード・コンビニ・ATMのいずれかがお使いいただけます。
■コンビニ/ATM払いでのお支払いの際は、1件あたり220円(税込)の手数料をご負担いただきます。
■コンビニ/ATMでのお支払期限は、お申し込みから3日以内です。申込後3日以内にお支払いされなかった場合は自動でキャンセルとなります。但し、お申込期限に関わらず、10月28日(金)までにご入金をお願いいたします。
■お申込内容は、PeatixアカウントもしくはPeatixより配信されるお申し込み詳細メールからご確認いただけます。メールが届かない場合は、「peatix.com」からのメールを許可するように受信設定をお願いします。
■原則として、お支払い完了後はキャンセルのお申し出があってもご返金できませんので何卒ご了承ください。
【領収書について】
■Peatixより発行される領収データを領収書としてお使いください。領収書はPeatixアカウントへログイン時に表示されるチケット画面もしくはお申し込み詳細メールからご取得いただけます。取得方法等の詳細は下記URLをご確認ください。
https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/solutions/articles/440018...
■Peatixより発行される領収データには、適格請求書発行事業者登録番号の記載はございません。インボイス制度に対応した領収書をご入用の場合、本会ホームページ内“よくある質問→お支払い等-財務グループ編→領収書の修正(再発行)を希望します”をご確認の上、別途メールにてご連絡ください。Peatixメッセージ機能での連絡はお控えください。
【お申込の際の注意事項】
■本講習会はZoomミーティングを利用してオンラインで開催いたします。必ず前日までに通信環境や必要機材の準備・確認をした上でご参加ください。
■遠隔参加のための技術的なサポートはできませんので、ご了承ください。
■新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、視聴される方の安全を考慮し、複数人での視聴ではなく参加者お一人ずつ個人単位でお申込みとご視聴をお願い致します。
■聴講料については、上記最終入金締切日までにご入金をお願いします。ご入金が確認出来た方には、開催3日前を目途に、ミーティングIDとパスワード・副教材(ダウンロード資料)についてメールにてご連絡いたします。
■参加者による、講習会の静止画/動画撮影・録音は禁止です。
■当日の発表の音声・スライドの著作権は発表者に帰属します。
■資料の二次配布は禁止されています。
■必要なもの
・視聴用のパソコン *必須
・イヤホンまたはスピーカー(PCに内蔵されているもので構いません) *必須
・有線または無線ブロードバンドのインターネット接続 *必須
・マイク *講師に口頭で質問される方のみ必須
■Zoomの事前テスト方法
https://zoom.us/test
■Zoomヘルプセンター
https://support.zoom.us/hc/ja
問合せ先 日本機械学会事務局(担当:野口明生)
〒162-0814 東京都新宿区新小川町4番1号KDX飯田橋スクエア2階
E-mail:noguchi(at)jsme.or.jp