コンクリートの供試体の圧縮試験(潰し)をしたらクラックはなぜ斜め方向に入るのでしょうか。

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コンクリートの供試体の圧縮試験(潰し)をしたらクラックはなぜ斜め方向に入るのでしょうか。

コメント

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共試体上面の平面度が適正でない場合や編心荷重等が作用した場合に起こる。
この様な場合は、破壊状況を記録するとともに、再試験の必要性について検討する。

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 コンクリートの破壊は現象的にはせん断破壊と引張破壊であります。テストピースの圧縮試験では基本的にはせん断破壊で、クラックは斜め方向に入ります。詳しくは拙著「構造工学落穂拾い」の「第1章 基礎知識とコンクリートの破壊」をご覧ください。拙本を希望されるなら、メールでcho@avis.ne.jp宛ご連絡ください。差し上げます。

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もう少し多くの実験をされたほうがよい

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鋼材の載荷板を用いてコンクリートの圧縮試験を行うと,鋼材の剛性がコンクリートの剛性より高いために,端部で鋼材がコンクリートを拘束するような現象が生まれます。この影響で試験体の端部は多軸圧縮領域となります。この領域は試験体中の載荷板付近に円錐状に生じます。もうお分かりかもしれませんが,ひび割れはこの領域を迂回して入るので,斜めにひび割れが入ります。試しに,鋼材の載荷板とコンクリートの間に摩擦が切れるような材質の材料を挟むと,ひび割れが斜めに入らず載荷方向にまっすぐ入ると思いますよ。圧縮強度も,8割位に低下すると思います。コンクリートより剛性の高い載荷板を用いることによって発生する端部の拘束の影響がコンクリートの圧縮強度に知らずの内に見積もられているのかもしれません。