原子力使い水素を製造、原研が製造実験に成功

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ユーザー 高橋徹 の写真

以下の記事を見つけました。

○原子力使い水素を製造、原研が製造実験に成功
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/j/eco/263132
 日本原子力研究所は、水を熱で分解して毎時35Lの水素を製造することに成功した。実験では電気ヒータで熱を供給したが、実用になったときの熱源として原子力を想定している。

これって、原子力発電の副生成物が燃料電池の燃料として使えるってことですよね。 実用化出来ればすごいことです。原子力発電(と原子力を使っている企業)の付加価値が向上することにつながりますね。ガス会社の燃料電池に当社が水素を供給するということもあり得たりして・・・

コメント

ユーザー 井上 直洋 の写真

 問題なく、事務局で受けることができました。
 事務局側で、内容を確認させていただいた後、記事として公開しています。
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ユーザー seki の写真

 興味深かったので少し調べてみました。

 まず、日本原子力研究所のホームページ(http://www.jaeri.go.jp/flash.html)より元の記事を調べました。公開情報−プレス発表−研究成果関連とたどっていくと8/21の記事を見つけました。
 内容は、「水の高温熱分解による水素製造に成功した」というものでした。補足説明に「水の高温熱分解」について詳しく説明がありましたので、興味のある方はお読みいただければ良いと思いますが、今回の原研のとった方法は、ブンゼン反応、ヨウ化水素及び硫酸の熱分解の3つの反応を同時に起こさせる水素製造方法で、試験では熱を電気ヒーターで得たが、将来は高温ガス炉(原子力)の熱を利用する計画であることが書かれていた。

 高温ガス炉というのも聞き慣れないものである。今の電力会社で利用されている商業原子炉は軽水炉である。これに付いても調べてみると、FAPIG(ファピグと読むようだが、この組織は国内初の商用原子炉を建設した16社の企業からなる集団)のホームページ(http://www.fapig.com/)に解りやすく書かれていたので紹介しておく。
 高温ガス炉では、核燃料の周りの減速材として黒鉛、各分裂の熱エネルギーを炉心から外へ取り出すための冷却材としてヘリウムを使うもので、現在商業原子炉として使われている軽水炉(軽水炉では、減速材、冷却材とも水を利用)と異なり、利用できる温度も900℃と軽水炉(300℃)より高温であり熱効率も高いもののようだ。
日本原子力研究所では、高温ガス炉の研究も行っており、現在の開発状況についても先のHPに詳しく情報が公開されているので興味のある方は、そちらを参考としていただきたい。
 ヘリウムガス温度950℃の試験は2004年を予定しているようであり、着実に研究は進んでいるようである。