福島原発高濃度汚染水の処理対策
表記につき原発事故の初めから気になっていたことがありました。地下水の汚染及びその対策について関係者(東電、原子力委員会、解説者、学者等)の誰もが何も言っていないことです。敷地に溜まっているだろう高濃度汚染水は地下に浸透し、既存の地下水脈に合流し一定の流速・流量で拡散してゆくものです。水脈は一般的に四方八方に広がると思われますが、当所では極めて海に近接しているため地下水の流下方向は海に向かうのが主流になろうかと思います。しかし汀線に並行する水脈を否定することは出来ません。
地下水の透水係数は土質により異なりますが早いと0.001/cm・SEC(細砂)遅いと目に見えないくらいですが、今ここで流速の予測をしても意味がありません。高濃度汚染水が原発の地下に溜まっている、内陸に向かえば何処かの井戸を汚染し、河川に流入すれば飲料水や灌漑用水を汚濁しながら海へ流下する。海に入れば貝が、海藻が、魚が・・・。直接海に流れこむ汚染水もある。壊れた原発の地下に高濃度汚染水がある限りこのような状態が続きます。
高濃度汚染水をこの区域から出さないようにしたいものです。
鋼矢板で囲えないでしょうか。ただし私は設計に必要なデータは何も持っていません、しかし現場にいる土木技師なら必要なデータは全て入手できると思いますが如何ですか。
O敷地内計画平面図、地形図(原発、建屋、全てを表示)
O推定岩盤線、海岸防波堤外~沖も必要
O地下水計測用井戸(井戸別の流向・流速計の読み)
これ等のデータがあれば概略設計なら出来ると思いますが。
鋼矢板は岩盤まで打ち込みたい、矢板のジョイントには止水剤を注入する。高濃度汚染水の後処理は敷地内の井戸からポンプアップ、除染、プールへ貯留または放流、現地下へ覆水となる。
如何でしょうか、矢板打工事自体が困難だとは想像出来ます。諸兄の、土木屋のご意見をお聞かせ下さい。
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