東京電力における

トピックス: 意見交換
ユーザー 匿名投稿者 の写真

今回の高濃度汚染水の流出対策について、疑問を持っています。
普通の土木技術者であれば、こういう場合は先ず薬注、それも確実なのはウレタン系、
手配がつかないならば水ガラス系と考えるでしょう。同時に遮水鋼矢板も頭に浮かぶでしょう。
流出経路がわからなくても、とりあえず海との間にカーテンウォールを形成すれば良い。
そう考えるはずです。CJGやJSGはリターン水の汚染があるので排除するにしても。
それが、一番に出てこない。内部へのコンクリート打設や吸水ポリマーなどという馬鹿げた索が
優先されてしまう。この状況に苛立ちを感じざるを得ません。
東京電力には優秀な土木技術者が数多くいます。
彼らの力が有効に活用されていないと思わざるを得ません。
原子力発電所は一つのプラントです。プラントはその最終目的物の原子力技術だけで構成されているわけでわありません。
様々な周辺技術の集大成によって構築されています。
土木技術もその一つであり、対策において活用されていくべきものだと思います。
東京電力の土木技術者に置かれましては、有事において積極的に対処いただきますよう希望いたします。
社内的にその声が通らないようであれば、土木学会としてもその支援を行うべきと考えます。

他に、今回の震災では沿岸部の下水処理場が壊滅的被害を受けています。
福島第一原子力発電所周辺の処理場については、十分な情報もありません。
復旧の優先順序付けとしても東京電力には早いうちに長期的見通しを提示してもらいたいと思います。

現場で大変な思いをして作業されている東京電力社員の方々や協力会社の社員の方々には
心から感謝し、その行為について塚く尊敬の念をいだいております。
ただし、東京電力という組織においてリスクガバナンスが有効に機能しているのか、
今回の事象では深く憂慮されます。

下水処理場の被災状況については、

http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF&msa=0&msid=201802698428976595543.0...
http://www.mlit.go.jp/saigai/saigai_110311.html
を、御覧ください。

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#33 Re: 東京電力における・・責任転嫁の時ではない

ユーザー 森靖之 の写真

止水に関しては、必ずしも外れた対応ではないように思いますが、
ご指摘のように全体の姿勢は今後のことを考えると重要だと思います。

問題は①この4基の原子炉を安定的冷却状態にもってゆくこと、ですが、
     
次は、②全国の発電の3割を占める原子力発電の安全確保です。

その意味で、日常の安定的運転のみならず、異常時の安全性の確保が肝要でしょう。
そのために何をするのかを東電のみならず他の電力会社も示してほしいと切に願うものです。
先日の余震に伴う青森の東通原発では外部電源は全部だめになり
ディーゼル発電でやっと冷却という、第二の福島一歩手前でした。

その意味で、昨日の記者会見で、東電が「原発の施設は地震には耐えた、破損の原因は津波だ」
の一点張りだった(との報道)のは公益企業としてはあるまじき姿勢でしょう。
いま責任転嫁をしている時ではないでしょう。
また津波が来たら、あるいは別の想定外の事態で同様なことが起こったら、
「あれが悪い」と言って済ますつもりなのでしょうか?

全国の原発の安全を議論点検し、対策をしてほしいと国民は望んでいます。

#34 Re: 東京電力における

ユーザー 森靖之 の写真

追加のコメント
4月9日夕刻のNHKニュースで、冷却用の非常用電源確保は不十分であったと原子力保安院が認めています。
東電の副社長は先の8日の記者会見が不十分であったと認めるべき事態になったということしょう。
(津波が原因なのでしょうがないとでも言いたげな発言でした。
それでは他の発電所に追加対策しなくて良いのかと突っ込みたっくなります。)