福島第一原発では自衛隊のヘリを使った消火活動も難航しているようです。 土木学会としては知恵を集めて消火法のアイデアを立案し政府に提言すべきではないでしょうか。 例えば原発建屋の南北、あるいは東西にクレーンやサルベージ船を配置してワイヤーを張り、ホースを渡し海水を安全かつ継続的に供給する方法は?などと云えば直ちに具体的に計画出来るのではないでしょうか。 緊急に色々なアイデアを集めて具体化し学会を上げて取り組んで沈静化することを期待しております。
宇宙服のようなものを装備して消火活動にあたってはどうでしょうか?
宇宙服なら、宇宙の中の輻射を防げるが、核燃料付近の作業に対応できるのか?
農業用ラジコンヘリに消防ホースを付けて原子炉建屋の上に着陸させ、筒先の重りにします。その後、水を送り込みます。 長いホースがあるのか、ヘリがホースの重さに耐えれるのか、放射能が強い場所でラジコンが正常に動作するのか、操縦をどこからするのか、筒先をプールに向けれるのか、問題は多くあると思いますが…。
農業用ラジコンヘリの積載荷重は25kg程度なので、お察しのとおり建屋の上まで伸ばすホースの荷重には耐えられないと思います。但し、正常に飛行できるのであれば詳細な空中写真撮影には利用可能です。
農業用ラジコンヘリについて投稿した者です。 ラジコンヘリの積載荷重の情報ありがとうございます。 風の影響もあるし、ラジコンヘリに直接ホースを付けるのは無理のようですね。 写真撮影の方が実用的だと思います。そちらの可能性を探りたいですね。この件で何かご存知の方は情報をお願いします。
また、ラジコンヘリでの撮影が可能であれば、ホースの代わりにロープを付けて原子炉建屋の屋根をまたいでロープを 張り、そこにホースを付けて引き上げる方法はどうでしょうか。最初の古賀野さんが書かれている内容に近いです。
ラジヘリの積載荷重について回答したものです。 実は、当社でラジヘリ空撮を業としているので、それなりに知識を有しています。
さて、先日ご提案した空撮ですが、ラジヘリの操縦はヘリ搭載のビデオカメラからのライブ映像を地上でモニタリングしながら操縦するのがコストの面から一般的です。そうなると、放射能と送信電波の因果関係がわかりかねるのでGPS自動飛行システムが安全と考えます。 国交省はGPS自動飛行システムを搭載したラジヘリを所有してると耳にしたことがあるので、これを使うと、水蒸気などによる視界不良がない限り高精細な空中写真の撮影が可能。配管などの損傷も確認できるのではないかと思われます。
消火用のホースの先に消化時の水圧でも振り回されないほどの重量のシャワーノズルのようなものを取り付け、延長可能な長さまでホースを伸ばしたうえ、ヘリコプターで上空から、貯蔵プール上に投下。 反対側はロープを取り付けた上で、地上側に投下。 それにポンプ車から注入する。無理でしょうか。
人工的に雨を降らせてはどうでしょうか。
現場がわからないので、実現性は不明ですが、クレーン台船でコンクリートブロック等を吊って蓋をし、放射線を一時的に減らす。 そうすれば、もう少し接近できるため作業性が向上し、的確に水を注入することが出来るのではないか。
もっと車両を導入できれば、・・・1200トンに対し現在は50トン。まだまだ足りていない。 自然に負けても、人工物に負けたくない。
土木とは離れますが、終身刑の人に特赦を条件として、過ちを償ってもらってはどうか。
米軍がグローバルホークで詳細な写真があるそうです。 それを日本が公開してくれれば、アイデアもあふれるのに・・・
熱心な討議、関心の深さがわかります。 言葉尻を捉えるようで恐縮ですがこれは消火とは違います。
本質的に、使用済み核燃料の貯蔵庫に大量の水を注ぎ込む作業です。 大量といっているのは、何百トンあるいは1000トンにも及ぶ量です。 従って、ヘリによる投水はほとんど気休めで、現在東京消防庁、自衛隊の連続放水しか手はないでょう。
ただし貯蔵庫にひびでも入っていると、入れ続けなければならないという事態もありうるのでしょうか。 また、命中率も重要な訳で、なるべく高いところから、カメラで監視しつつ放水出来れば良いということでしょう。
次から次に問題が噴出してきますね、やはり、福島原発1は鉄の引張試験で言えば、 降伏点は超えてエンドレスの終局へ向かっているのかと。世界から注目される中、 早く収束させてほしいものと思っておりますが。。。
対策にいろいろなアイデアが出てこなくなたら、対応できませんね。 放射能の拡散に関して、周辺地域の住民の方の不安をお察しいたします。 周辺の放射線量の計測も大切ですが、拡散を早く収束させるための対策を示してほしい。 ・建屋を暫定的に覆うのであれば、断熱用ブルーシートような対応でもいいから、目に見える形で対応を願う。 ・海水へ放射性物質の漏れ対策も 等々 (問題は深刻)
未曾有の事故が続いているので、早く収束させるためにも、スケールを超えた、 あらゆる研究者・技術者のアイデア・叡智を。 (いずれにしても、不安を取り除くためにも、早急な問題解決法を提示してほしい)
土木技術で原発の(放射性物質の拡散防止方法のアイデア創出)に協力を!! ・学会や政府はアイデア創出に懸賞をつけたら、叡智が集まるかも。。。
私が考えたなるべく簡易で現実的に思いつく具体的な方法
とりあえず 1.圧力容器の底が抜けたら相当ヤバいから 容器外部底から50cmくらいまでコンクリート打つ 生コン圧送車もせっかくあるんだし
そんで多分配管なんてまず正常には直せないんだから 2.圧力容器の上部付近に熱交換冷凍機を設置 3.建屋の周りをできればアルミ箔のような輻射性能を持った 防炎シートとか燃えづらい丈夫なシートで覆う 4.そのシートの上からなるべく厚めに発砲ウレタンを 吹き付けて断熱および密閉して、内部を冷凍倉庫のように 熱交換冷凍機で冷却
5.放水を続けたいのであれば底部に水抜き管をつけておき 出てきた水を再循環用仮設プールにためて ポンプ車使って再循環させればだだもれは少なくなると思う
こんな感じでどうですか
土木学会にこのような意見交換の場が開かれていることに、驚くとともに感謝いたします。 原子炉の閉じ込め機能が全て失われ、高レベル放射性廃水が漏れた分だけ注水する、などということを、再臨界の可能性すら指摘されている原子炉に対して何年続けたら温度が下がるのか、恐ろしくなります。核燃料のスープを貯めるタンクがいくつあっても足りず、それ自体が脅威となるでしょう。 もはや参考になる先例はチェルノブイリ以外にはありえず、その封鎖作業は軍事土木プロジェクトであったことを思い起こす必要があります。 チェルノブイリは黒鉛炉だったため炭素の燃焼が続く限り放射性物質が吹き上げられるという状態になっていました。 ここに大量の鉛と砂を投下し、酸素を遮断するとともに、熱伝導のよい鉛によって核燃料を覆い、溶けた鉛はコンクリート構造物のクラックに流れ込んで固まったと言われています。(槌田敦氏の講演より) 福島は黒鉛炉ではありませんが、今のところ炉心に直接鉛を流し込む手段がなさそうです。使用済み燃料プールには鉛が使えるかもしれませんが、すでに劣化しているコンクリート構造物が重量に耐えられるか疑問は残ります。 格納容器を「水棺」にするという考えは、40メートルもある格納容器底部での水圧により、すでに設計を超えた圧力によって傷めつけられている格納容器が破裂する、あるいは余震により破裂する危険が高いと言われています。(元東芝の後藤氏) 高レベル廃水は注水を続けた分だけ海へ流れ続けるでしょう。防波堤内にフェンスを張るなど効果があるわけも無い対策でお茶を濁していますが、せめて沖合いまで埋め立ててしまわなければならないでしょう。 チェルノブイリではコンクリートの石棺をかぶせましたが、25年の風雪によりクラックが入り、更なる大屋根を掛けないと崩壊する運命にあるそうです。 福島も降雪地帯です。自己修復コンクリートを使えればましであるかもしれませんが、発電所そのものも鉛や鉛ガラスなどで埋め、地下水が浸透しないように設計されたボタ山によって埋めてしまわなければならないかもしれません。高さ500mか、1000mか。このためには露天掘り鉱山の機械類が動員されるでしょう。 もはや電力会社ごときの手に負える状態でないことだけは明らかです。日本は準戦時体制でもなんでも、必要な資材を接収してでも、福島原発に蓋をしなければなりません。これは世界に対する責任です。このまま海洋汚染を難燃も継続したら、間違いなく日本はテロ国家扱いを受けるでしょう。 このプロジェクトに土木工学が必要なことだけは間違いないと思います。
溶融した高温の核燃料がコンクリートと接触すると、水素ガスを発生して水素爆発の危険を生じるのだそうです。(元東芝の後藤氏) いわゆる「タービン建屋の溜まり水」は、じつは核燃料の水溶液であって、近づくだけで急性放射線障害で死の危険があるというほど強烈なものです。ですから格納容器底部にはもはや誰も近づくことは困難なのだと推測します。 チェルノブイリで爆発したのは4機の原子炉のうち1機だけで、電源喪失も起こらなかったため使用済み核燃料は巻き込まれませんでした。 福島では3つの原子炉に加え、さらに大量の放射性物質を溜め込んだ使用済み核燃料プール4つが危機に瀕しています。 このうちのどれかでも爆発する事態になれば、もはや現場に誰も残ることが不可能になり、5・6号機の使用済み核燃料も巻き添えになることでしょう。 やっと事故レベルをチェルノブイリ同等の7に引き上げるようですが、まだ収束していないこの事故の持つ影響の可能性は、さらに一桁大きいものを覚悟しておかなければならないのだと思います。 政府にはこの危機感が全く欠如しているように見え、同時並行で進行している数多くのトラブルに対し、対策は一つずつしか繰り出さず、それも失敗と足踏みばかりです。 我々日本人は意図せずして核攻撃を受けてしまったようなものです。これを戦時と言わずして何と言うのでしょう。 そうやって平時のセンスで最も効果的と思われる対策だけ安全確実に実行している間に、炉心は崩壊してゆきます。 崩れた原発をボタ山の下に埋めてしまえば、たとえ再臨界を起こしたとしても、中性子線や直接放射線を遮ることはできるでしょう。 爆発を目的に作った原子爆弾ではないので、ボタ山を吹き飛ばすような大爆発にはならず、断続的に核反応を起こす「天然原子炉」のようなものが残るのでしょう。 問題は、そこから染み出てくる放射性ガスや放射性廃液でしょう。人工的地層の設計により防ぐことができるのか、このリスクをどう評価するか、私にはよく分かりません。 チェルノブイリは今後石棺を解体して汚染除去すると言うことですが、ボタ山ではこれが困難になります。子々孫々にわたって「たたる」山が残される。想像したくもありませんが。
ニューヨーク大学の物理学者ミチオ・カク博士は、3月17日の時点で福島原発は埋葬されなければならないと提言しています。 また、ユカ・マウンテン最終処分場計画の評価に関ったマーヴィン・レスニコフ博士は、使用済み燃料プール1つに貯蔵されているセシウム137は広島型原爆の2万4千倍だと指摘しています。 この指摘からすでに3週間がたち、全く無策のまま高レベル廃液の垂れ流しが続いています。 http://www.commondreams.org/view/2011/03/17-11
http://m.nko.org/environment/fukushimareactor3-entomb/
現場監督の言ってた通りの事態になってしまいましたね。圧力容器の底部が抜けていた、メルトダウンの最悪の場合を。。。2ヶ月間の時間ロスになってしまってしまいましたね。適切な提言が生かされなかったことは、残念。東電・政府の対応のまずさが露呈。私から現場監督へ金一封(言葉だけですが、日本に現場監督のような人がおられるのは心強く思います)。
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#9 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
宇宙服のようなものを装備して消火活動にあたってはどうでしょうか?
#10 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
宇宙服なら、宇宙の中の輻射を防げるが、核燃料付近の作業に対応できるのか?
#11 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
農業用ラジコンヘリに消防ホースを付けて原子炉建屋の上に着陸させ、筒先の重りにします。その後、水を送り込みます。
長いホースがあるのか、ヘリがホースの重さに耐えれるのか、放射能が強い場所でラジコンが正常に動作するのか、操縦をどこからするのか、筒先をプールに向けれるのか、問題は多くあると思いますが…。
#12 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
農業用ラジコンヘリの積載荷重は25kg程度なので、お察しのとおり建屋の上まで伸ばすホースの荷重には耐えられないと思います。但し、正常に飛行できるのであれば詳細な空中写真撮影には利用可能です。
#13 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
農業用ラジコンヘリについて投稿した者です。
ラジコンヘリの積載荷重の情報ありがとうございます。
風の影響もあるし、ラジコンヘリに直接ホースを付けるのは無理のようですね。
写真撮影の方が実用的だと思います。そちらの可能性を探りたいですね。この件で何かご存知の方は情報をお願いします。
また、ラジコンヘリでの撮影が可能であれば、ホースの代わりにロープを付けて原子炉建屋の屋根をまたいでロープを
張り、そこにホースを付けて引き上げる方法はどうでしょうか。最初の古賀野さんが書かれている内容に近いです。
#18 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
ラジヘリの積載荷重について回答したものです。
実は、当社でラジヘリ空撮を業としているので、それなりに知識を有しています。
さて、先日ご提案した空撮ですが、ラジヘリの操縦はヘリ搭載のビデオカメラからのライブ映像を地上でモニタリングしながら操縦するのがコストの面から一般的です。そうなると、放射能と送信電波の因果関係がわかりかねるのでGPS自動飛行システムが安全と考えます。
国交省はGPS自動飛行システムを搭載したラジヘリを所有してると耳にしたことがあるので、これを使うと、水蒸気などによる視界不良がない限り高精細な空中写真の撮影が可能。配管などの損傷も確認できるのではないかと思われます。
#14 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
消火用のホースの先に消化時の水圧でも振り回されないほどの重量のシャワーノズルのようなものを取り付け、延長可能な長さまでホースを伸ばしたうえ、ヘリコプターで上空から、貯蔵プール上に投下。 反対側はロープを取り付けた上で、地上側に投下。 それにポンプ車から注入する。無理でしょうか。
#15 原発の消火で思うこと
人工的に雨を降らせてはどうでしょうか。
現場がわからないので、実現性は不明ですが、クレーン台船でコンクリートブロック等を吊って蓋をし、放射線を一時的に減らす。
そうすれば、もう少し接近できるため作業性が向上し、的確に水を注入することが出来るのではないか。
もっと車両を導入できれば、・・・1200トンに対し現在は50トン。まだまだ足りていない。
自然に負けても、人工物に負けたくない。
土木とは離れますが、終身刑の人に特赦を条件として、過ちを償ってもらってはどうか。
#17 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
米軍がグローバルホークで詳細な写真があるそうです。
それを日本が公開してくれれば、アイデアもあふれるのに・・・
#21 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
熱心な討議、関心の深さがわかります。
言葉尻を捉えるようで恐縮ですがこれは消火とは違います。
本質的に、使用済み核燃料の貯蔵庫に大量の水を注ぎ込む作業です。
大量といっているのは、何百トンあるいは1000トンにも及ぶ量です。
従って、ヘリによる投水はほとんど気休めで、現在東京消防庁、自衛隊の連続放水しか手はないでょう。
ただし貯蔵庫にひびでも入っていると、入れ続けなければならないという事態もありうるのでしょうか。
また、命中率も重要な訳で、なるべく高いところから、カメラで監視しつつ放水出来れば良いということでしょう。
#27 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
次から次に問題が噴出してきますね、やはり、福島原発1は鉄の引張試験で言えば、
降伏点は超えてエンドレスの終局へ向かっているのかと。世界から注目される中、
早く収束させてほしいものと思っておりますが。。。
対策にいろいろなアイデアが出てこなくなたら、対応できませんね。
放射能の拡散に関して、周辺地域の住民の方の不安をお察しいたします。
周辺の放射線量の計測も大切ですが、拡散を早く収束させるための対策を示してほしい。
・建屋を暫定的に覆うのであれば、断熱用ブルーシートような対応でもいいから、目に見える形で対応を願う。
・海水へ放射性物質の漏れ対策も 等々 (問題は深刻)
未曾有の事故が続いているので、早く収束させるためにも、スケールを超えた、
あらゆる研究者・技術者のアイデア・叡智を。
(いずれにしても、不安を取り除くためにも、早急な問題解決法を提示してほしい)
土木技術で原発の(放射性物質の拡散防止方法のアイデア創出)に協力を!!
・学会や政府はアイデア創出に懸賞をつけたら、叡智が集まるかも。。。
#28 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
私が考えたなるべく簡易で現実的に思いつく具体的な方法
とりあえず
1.圧力容器の底が抜けたら相当ヤバいから
容器外部底から50cmくらいまでコンクリート打つ
生コン圧送車もせっかくあるんだし
そんで多分配管なんてまず正常には直せないんだから
2.圧力容器の上部付近に熱交換冷凍機を設置
3.建屋の周りをできればアルミ箔のような輻射性能を持った
防炎シートとか燃えづらい丈夫なシートで覆う
4.そのシートの上からなるべく厚めに発砲ウレタンを
吹き付けて断熱および密閉して、内部を冷凍倉庫のように
熱交換冷凍機で冷却
5.放水を続けたいのであれば底部に水抜き管をつけておき
出てきた水を再循環用仮設プールにためて
ポンプ車使って再循環させればだだもれは少なくなると思う
こんな感じでどうですか
#37 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
土木学会にこのような意見交換の場が開かれていることに、驚くとともに感謝いたします。
原子炉の閉じ込め機能が全て失われ、高レベル放射性廃水が漏れた分だけ注水する、などということを、再臨界の可能性すら指摘されている原子炉に対して何年続けたら温度が下がるのか、恐ろしくなります。核燃料のスープを貯めるタンクがいくつあっても足りず、それ自体が脅威となるでしょう。
もはや参考になる先例はチェルノブイリ以外にはありえず、その封鎖作業は軍事土木プロジェクトであったことを思い起こす必要があります。
チェルノブイリは黒鉛炉だったため炭素の燃焼が続く限り放射性物質が吹き上げられるという状態になっていました。
ここに大量の鉛と砂を投下し、酸素を遮断するとともに、熱伝導のよい鉛によって核燃料を覆い、溶けた鉛はコンクリート構造物のクラックに流れ込んで固まったと言われています。(槌田敦氏の講演より)
福島は黒鉛炉ではありませんが、今のところ炉心に直接鉛を流し込む手段がなさそうです。使用済み燃料プールには鉛が使えるかもしれませんが、すでに劣化しているコンクリート構造物が重量に耐えられるか疑問は残ります。
格納容器を「水棺」にするという考えは、40メートルもある格納容器底部での水圧により、すでに設計を超えた圧力によって傷めつけられている格納容器が破裂する、あるいは余震により破裂する危険が高いと言われています。(元東芝の後藤氏)
高レベル廃水は注水を続けた分だけ海へ流れ続けるでしょう。防波堤内にフェンスを張るなど効果があるわけも無い対策でお茶を濁していますが、せめて沖合いまで埋め立ててしまわなければならないでしょう。
チェルノブイリではコンクリートの石棺をかぶせましたが、25年の風雪によりクラックが入り、更なる大屋根を掛けないと崩壊する運命にあるそうです。
福島も降雪地帯です。自己修復コンクリートを使えればましであるかもしれませんが、発電所そのものも鉛や鉛ガラスなどで埋め、地下水が浸透しないように設計されたボタ山によって埋めてしまわなければならないかもしれません。高さ500mか、1000mか。このためには露天掘り鉱山の機械類が動員されるでしょう。
もはや電力会社ごときの手に負える状態でないことだけは明らかです。日本は準戦時体制でもなんでも、必要な資材を接収してでも、福島原発に蓋をしなければなりません。これは世界に対する責任です。このまま海洋汚染を難燃も継続したら、間違いなく日本はテロ国家扱いを受けるでしょう。
このプロジェクトに土木工学が必要なことだけは間違いないと思います。
#38 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
溶融した高温の核燃料がコンクリートと接触すると、水素ガスを発生して水素爆発の危険を生じるのだそうです。(元東芝の後藤氏)
いわゆる「タービン建屋の溜まり水」は、じつは核燃料の水溶液であって、近づくだけで急性放射線障害で死の危険があるというほど強烈なものです。ですから格納容器底部にはもはや誰も近づくことは困難なのだと推測します。
チェルノブイリで爆発したのは4機の原子炉のうち1機だけで、電源喪失も起こらなかったため使用済み核燃料は巻き込まれませんでした。
福島では3つの原子炉に加え、さらに大量の放射性物質を溜め込んだ使用済み核燃料プール4つが危機に瀕しています。
このうちのどれかでも爆発する事態になれば、もはや現場に誰も残ることが不可能になり、5・6号機の使用済み核燃料も巻き添えになることでしょう。
やっと事故レベルをチェルノブイリ同等の7に引き上げるようですが、まだ収束していないこの事故の持つ影響の可能性は、さらに一桁大きいものを覚悟しておかなければならないのだと思います。
政府にはこの危機感が全く欠如しているように見え、同時並行で進行している数多くのトラブルに対し、対策は一つずつしか繰り出さず、それも失敗と足踏みばかりです。
我々日本人は意図せずして核攻撃を受けてしまったようなものです。これを戦時と言わずして何と言うのでしょう。
そうやって平時のセンスで最も効果的と思われる対策だけ安全確実に実行している間に、炉心は崩壊してゆきます。
崩れた原発をボタ山の下に埋めてしまえば、たとえ再臨界を起こしたとしても、中性子線や直接放射線を遮ることはできるでしょう。
爆発を目的に作った原子爆弾ではないので、ボタ山を吹き飛ばすような大爆発にはならず、断続的に核反応を起こす「天然原子炉」のようなものが残るのでしょう。
問題は、そこから染み出てくる放射性ガスや放射性廃液でしょう。人工的地層の設計により防ぐことができるのか、このリスクをどう評価するか、私にはよく分かりません。
チェルノブイリは今後石棺を解体して汚染除去すると言うことですが、ボタ山ではこれが困難になります。子々孫々にわたって「たたる」山が残される。想像したくもありませんが。
#39 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
ニューヨーク大学の物理学者ミチオ・カク博士は、3月17日の時点で福島原発は埋葬されなければならないと提言しています。
また、ユカ・マウンテン最終処分場計画の評価に関ったマーヴィン・レスニコフ博士は、使用済み燃料プール1つに貯蔵されているセシウム137は広島型原爆の2万4千倍だと指摘しています。
この指摘からすでに3週間がたち、全く無策のまま高レベル廃液の垂れ流しが続いています。
http://www.commondreams.org/view/2011/03/17-11
http://m.nko.org/environment/fukushimareactor3-entomb/
#48 Re: 土木技術で原発の消火に協力を
現場監督の言ってた通りの事態になってしまいましたね。圧力容器の底部が抜けていた、メルトダウンの最悪の場合を。。。2ヶ月間の時間ロスになってしまってしまいましたね。適切な提言が生かされなかったことは、残念。東電・政府の対応のまずさが露呈。私から現場監督へ金一封(言葉だけですが、日本に現場監督のような人がおられるのは心強く思います)。