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 比重2.7との事で含水比0.7%程の岩と私は推します(文献1).
 貴殿の試算は,真円断面で有限要素法での全応力解析に用いる鉛直方向初期地(土)圧,覆工に生ずる軸方向圧縮力及び圧縮応力度は正確ですが,土圧は等方等圧の静水圧と違い,一般に覆工変形前の側方土圧
は鉛直土圧よりも小さく,一般に馬蹄形の為,曲げmoment,剪断力及び軸力が生じます.
 意外との事ですが緩めてしまうと大変な事に成る事を分って頂けると思い,文献1に土被り例として900m迄しか載っていません.
 恐らく山岳tunnelが御専門の東工大講師が計画に無理が有ると話されたlinear新幹線だと私は推し,Fossa Magnaの断層,地下水位・岩盤亀裂調査を要して明示され,貴殿が想定された全土被り分の土圧が作用し
ない様にrock bolt,鋼製支保工で補い,岩盤のarching効果を期待できる場合のTerzaghiの岩石荷重表を以下に記します.
 鋼繊維補強concreteも検討され,TunnelBoringMachineを用いた密閉型でprecast segment及び裏込も検討し,実現可能かの検討を要すと私は判断致します.

Terzaghiの岩石荷重表(文献2)
岩盤の状態             土荷重の高さ[m]    摘要
徐々に押し出して来る物(大きな被り) (2.10~4.50)(B+H_t)  大側圧で,invert strutが必要で円形支保工が推奨される.
膨張性の地質            B+H_tに関わらず80以上 円形支保工を要す.膨張性が激しい場合は可縮支保工を用いる.
・此の表は土被り(B+H_t)以上の鋼arch支保工天端に作用する土荷重の高さを表す.
 B:tunnel掘削断面幅[m],H_t:tunnel掘削断面高さ[m]
・tunnel天端が地下水位以下に在るとする.

参考文献
1)今田徹・岡林信行・野間正治:山岳トンネルの施工,pp30-50,2001.5,鹿島出版会
2)定塚正行・福田正夫編著:トンネル,pp24-32,2001.5,山海堂

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