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 腹起しは一般に切梁位置を支点として式(1)に拠り、単純梁として最大曲げmoment(M_max[kN・m])と最大剪断力(S_max[kN])に対して設計し、曲げmomentと剪断力を十分伝達
できる継手では連続梁として設計でき各基準を参考にされたい(文献1)。
 単純梁の場合:M_max=(w・l^2)/8 連続梁の場合:M_max=(w・l^2)/10 (1)
 S_max=w・l/2
 此処に、w:土留め壁の設計に慣用法又は弾塑性法を用いて求まる各段の腹起しに作用する土・水圧に因る等分布荷重[kN/m]
    l:span長(切梁間距離)[m]
 土留めに溶接するbracketに腹起しを載せて自重を支え、bracketが、褄部の土・水圧に因る軸圧縮力と腹起しの自重及び上を歩く工事関係者の自重に因る曲げmomentに因る
鉛直面内座屈に対する固定点には成り難く、同軸圧縮力と水平面内曲げmomentに因る座屈が主で、鉛直方向y軸が強軸と成る道示(文献2)の式(4.3.4)に拠ると私は考えます。
 σ_c/σ_caz + σ_bcz/{σ_bao・(1-σ_c/σ_eaz)} + σ_bcy/{σ_bagy・(1-σ_c/σ_eay)}≦1 (4.3.4)
 此処に、σ_c:照査断面に作用する軸方向力に因る圧縮応力度[N/mm^2]
    σ_caz:許容軸方向圧縮応力度[N/mm^2]
     σ_caz=σ_cag・σ_cal/σ_cao(3.2.1)
    σ_cag:表-3.2.2に示す局部座屈を考慮しない許容軸方向圧縮応力度[N/mm^2]
    σ_cal:4.2.2~4.2.4及び14.3に規定する局部座屈に対する許容応力度[N/mm^2]
    σ_cao:表-3.2.2に示す局部座屈を考慮しない許容軸方向圧縮応力度の上限値[N/mm^2]
    σ_bcy,σ_bcz:夫々強軸及び弱軸回りに作用する曲げmomentに因る曲げ圧縮応力度[N/mm^2]
    σ_eay,σ_eaz:夫々強軸及び弱軸回りの許容Euler座屈応力度[N/mm^2]
     σ_eay=1.2×10^6/{(l/r_y)^2},σ_eaz=1.2×10^6/{(l/r_z)^2}
    l:有効座屈長[mm]
    r_y,r_z:夫々強軸及び弱軸回りの断面2次半径[mm]
    σ_bagy:表-3.2.3に示す局部座屈を考慮しない強軸回りの許容曲げ圧縮応力度[N/mm^2]
     土留めとの間に間詰めconcreteを打つがflangeにconcreteと一体化する機構を施さなければ表(b)に成る。
 もし、y軸が弱軸に成る条件が有れば、貴殿に拠る腹板が切梁位置のstiffenerならば圧縮力を受け持つ間詰めconcreteと併せて横倒れ座屈を低減するのに寄与し、
式(4.3.4)のyとzを置換した貴殿のsoftwareが適切と私は考えます。
参考文献
1)土木学会:仮設構造物の計画と施工、pp141-143、2010. 2)(社)日本道路協会:道路橋示方書・同解説Ⅱ鋼橋編、pp.169-173、2002.3

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