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#992 もう一度、「民営化についてよく考えるべき」
匿名さんへ
もう一度、私の考えを述べさせていただきます。
「営利企業」というのは、ある特定の企業の「利潤を最大化する」ことを目的関数とする経営システムです。従って、「安全性」も「公共性」も、その企業の「利潤を最大化する」中での、ファクターの1つになります。利潤最大化の中で、例えば「安全」に、どの程度万全の投資をすべきかは、企業経営者にとって中々難しい方程式であろうと推測します。
これに対して、「公営企業」や「公的事業」では、「国民全体の利益(公共の福祉)」が目的関数になります。従って、「安全性」や「公共性」については、「国民全体の利益」が目的になっているシステムの方が、「特定の企業の利潤」が目的になっているシステムよりも、より確保されやすいことになると思います。現実には、旧国鉄の例を見ても、最近の社会保険庁の例を見ても、必ずしもそうなっていないことは私も認めます。しかし、だからといって、何が何でも「民営化」すれば全て良くなるというのは、それはそれで行き過ぎではないでしょうか、というのが、私が昨年来くり返し申し上げて来ている事です。
最近、新聞等を見ると、漸く私と同様の意見も取り上げられるようになり、喜んでいます。わが国では、とかく、「民営化」といえば全員が「民営化」になる、「大政翼賛会」的な動きになりがちですが、国民一人一人が、本当に自分自身の利益になるかどうかという観点から、もう一度よく考えてみないと、将来大変な事になると心配しています。