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 鐵筋の結束は、ケーソンに限らず結構問題になる場合があります。

 要は、有効に拘束されていることが重要で、全数か否かが問題ではありません。
ただ、全数以上の結束は物理的には殆ど不可能なので、全数以上を要求するのは殆ど不可能ですが・・・
場合によっては、(施工の都合上設計外ですが)組立筋のような付加を必要とする場合も当然あります。

 ケーソンなどの構造物は、鉄筋の交点間隔が長く広く、たとえ全結束しても相当程度に振れが出ると思います。検査中止にするかは検査官の考え方にも拠りますが、1ヶ所ぐらいなら気にもしていないと思わせるそぶりが見えるのでしたら、私でも中止にして再検査にすると思います。発見していない、又は検査しにくい部分で、如何ほどの手抜きがなされているのではと十分疑える状況だからです。
 125mmメッシュで、乗っても軋みさえしないのでしたら、少々結束残しがあっても、気にしない方が殆どでしょうが、それも場合によりけりで、半分結束してあるから十分だなどと施工側の手抜きを匂わせたりされれば、当然全結束再検査を指示します。その後より時間を掛けて、瑕疵を発見するよう努めます。

 で再検査になりますから、必然鉄筋検査は続ける意味がありません。再検査を当日行なうか、後日にするかは状況と時間に拠ります。

 多くの場合、些細な瑕疵ならその場で修正して検査進行することが互いの利益になる場合が多いのですが、そのような進行がなされないのでしたら、貴方自身に何か別の問題があるのではと考える必要があるかも知れません。

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