新しいコメントの追加
コメントする上での重要事項
- 内容を的確に表した表題をつけてください。
- テーマ、論点に沿ったコメントをつけてください。
- 投稿する前に他の人のコメントを読んで、内容の単純な重複を避けるようにしてください。
- コメントは投稿後に修正および削除できませんので、プレビューボタンを使って間違いがないか確認してください。
ユーザ登録またはコメントの投稿に問題が発生した場合は、システム管理者へ問い合わせしてください。
コメントする上での重要事項
ユーザ登録またはコメントの投稿に問題が発生した場合は、システム管理者へ問い合わせしてください。
#509 ロケットも道路も根っこは同じ
松浦晋也さんの興味深い本を御紹介頂き、有難う御座います。本の趣旨と、佐中さんの御感想に、全くかどうか解りませんが、賛同します。
先日、国土交通省の国土交通政策研究所の講演会で、東京大学法学部の石黒一憲教授が、「グローバル化と規制緩和への警鐘」と題して講演され、その中で先生は、「日本のロケットの失敗や、カミオカンデの事故や、三菱重工の巨大客船の事故の裏に、アメリカの影が見える」と、言っておられました。
石黒先生の論旨は、「アメリカ主導のグローバル化や規制緩和に騙されてはいけない」と言うもので、先の例は、その例示の1つなのですが、「アメリカの影」云々はともかくとして、最近の「民営化」や、規制緩和や、「効率」最優先の議論には、全て同じ根っこの「危うさ」を感じます。
日本のロケットの失敗も、JR中央線の事故も、ひいて言えば最近の六本木ヒルズの回転ドアの事故も、問題の根っこは同じではないでしょうか。まず第一に、あまりにも「効率」優先で、形ばかりの民営化や規制緩和が強行され、「改革」が形式論に陥っていること。そして、その中で、「技術」が、より一層軽視されて来ていることです。
この誤った流れを、早く正論に戻さないと、日本は大変なことになってしまいます。道路の問題や、社会資本整備が、盛んに議論される昨今、「土木」には、正論を導く大きな責任があると思うのですが、如何でしょうか。