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教科書にあるローラ支点の擁壁モデルを、実際の擁壁と混同されているのではないでしょうか。
主動、受動、静止の状態に着目しているのは、背面の土砂ですので念のため。

実際にヒンジの付いた板(コンパネ程度)が貴方の目の前に有るとイメージしてみて下さい。

(静止状態)
板の背面に土砂がありますので、貴方はそれを手で押さえてみましょう。全く動かない様にしっかり押さえます。結構な力が掛かりますよね。これが静止土圧です。

(主動状態)
今度はちょっとだけ手前に板を引いてみて下さい。軟らかい粘土だと力は変わらないですが、硬い粘土だと地山が保ってくれて押さえる力が軽くなりますよね。これが主動土圧です。

(受動状態)
最後に背面土が盛り上がるほどに押して下さい。人の力では無理ですから、サポートジャッキが必要になってくるでしょう。これが受動土圧です。

かなり砕けた表現ですが、こんな風に考えるのは如何でしょうか。

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