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鉄筋が引張り応力に抵抗するためには、鉄筋の「断面積確保」の他、
鉄筋とコンクリートの「付着応力度確保」が求められます。

鉄筋を浸食していないような錆の場合、「断面積確保」は担保できますが、
「付着応力度確保」は、担保できているとは言い難いと思います。
実際現場では、曲げ加工した箇所でサビが発生しているのをよく見ますが、
「設計上それが問題ない」とするのは難しいのでは。

私が良く参考にする
「土木施工何でも相談室〔コンクリート工編〕」p55(2006.土木学会)
では、「錆びた鉄筋の処置」として、
「(鉄筋断面の減少が数パーセントもない場合には)槌でたたき落としたり、
ワイヤブラシですりおとしたり、サンドブラスティングなどで必ず取り除
かねばならない」
と記述されています。

私もこの処置をお勧めします。

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