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 岡崎さんの義憤には多くの、特に現場で真摯に土木に取り組んで居られる方々には賛同者が多いでしょう。
 太田先生がマンションでの手抜き工事の経験を土木に当てはめて論理展開されているのも違和感の原因かもしれません。

 さて私もいくつか感想を述べます。
1.公共工事では、会計検査だけでなく検査は厳しく、また手抜き等が発覚すれば長い期間の指名停止などのペナルティーが課せられます。さらに、工事の評点が次の時期の経営審査事項に入っているため良い工事評点を得るよう競争をしていて、とても「手抜きすることが徳」どころではありません。このことは国、公団、県までははっきりしています。(市町村についての知識を持ち合わせていません)
2.日本の土木工事の品質は世界的に見ても高いでしょう。アジア開発銀行の援助事業でも日本の企業の工事は圧倒的に高品質でした。先進国の市場でもシールド工事など品質管理に技術を要求される工事で高い評価を得ています。
3.土木技術者の倫理は、何も犯罪防止を目的で掲げたわけではありません。土木技術者であるがゆえに考えなければならない自然や社会に対する洞察とその結果から導かれる結論に忠実たれ、というのが青山士の思いであったと思います。技術者倫理問題は学会誌での特集を計画中です。
4.品質を確保するための一般論として、太田先生のおっしゃる監視システムは反対するものではありません。またいくつかの問題的事例があるのも事実ですから更なる改善が求められていることは当然です。
 日本の公共工事契約は、企業の技術力の向上に伴って自主施工を導入するなど発注者の管理コストを削減し、企業の工夫を尊重する方向で進んで来ました。しかし入札契約の競争性・透明性を確保する観点からは、欧米流に仕様書の充実、施工管理を第三者が行うなどの入札契約方式の工夫が必要なことは課題です。(民営化はこの点からは問題を内在しています)
 
 いずれにしても、土木技術と土木技術者のあり方を評論でなく自らの問題として、自らが客観的データのもとに議論してゆくことが必要であり、多くの関係者がこのWEBを含めて土木学会を議論・研究・提言の場として活用していただきたいと考えます。

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