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 早強セメントの強度発現状況はセメント生産者の違いにより異なります(普通セメントよりも違いが大きい)。また、当然ですが、強度は養生条件によっても変わってきます。想定している養生方法(標準養生した供試体強度でよいのか、現場の構造物強度か)を無視しての議論は無意味です。更に困ったことに、そもそも生コン工場は”早強の3日強度”を保証していません。それでもムリヤリ早強の3日強度を想定すると、標準で15位、構造物で7〜17といったところでしょうか(構造物強度は時期によって大きく異なる。単位は省略)
 このような状況でベストの選択肢は納入が予定されている工場に、養生条件を明確にしたうえで相談することだと思います。根拠となるデータを提示できるか否かは別として、確実な(多分多少余裕を見た)呼び強度を選定してくれるはずです。納入予定工場が未定ならば、同地域の懇意にしている生コン工場に相談すれば考えてくれるはずです。

 それも出来ない場合には、
標準養生ないし通常期構造物強度では呼び強度24
冬期構造物強度では呼び強度27
で大丈夫ではないでしょうか。ただし、高性能、中性能ないし高機能AE減水剤を使用した場合には低温下での初期強度発現が遅れる場合があるので、その場合には更なるランクアップが必要かもしれません。根拠となるデータは提示できません。

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