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 コの字型で外周を構築した重力式擁壁であっても、延長がそれなりにある場合は、一般的には目地を設けることが必要です。コンクリートは、膨張材などを入れない限り、必ず収縮しますから、収縮の吸収をどこかで行わないと(強制的に誘発目地を設けるなど)、必ずクラックは生じます。
 コーナー部に亀裂ということですが、コーナー部の配筋が通常部よりも密であるか角度があり、結果として、鉄筋によって、コンクリートが収縮するのに相反して拘束されているわけですから、拘束されてない分部のコンクリート収縮と拘束された箇所との境界で、亀裂が生じたのだと考えます。
 無筋であっても、コーナーから先に伸びる擁壁分部の収縮によって、コーナー部は、両方の収縮を受け、引っ張られてしまいクラックが発生します。補修についてですが、まず、どのぐらいの亀裂なのでしょうか。クラック幅1.0〜2.0?程度でしょうか。クラックの幅にもよりますが、当該構造物は、打設後2年を経過しているコンクリートですから、これ以上の収縮は殆ど無いと考え、方法としては、クラック注入工程度で良いと考えます。補修後の見栄えが気になるようでしたら、塗布材を用いて化粧することも一つの手ですが。以上

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