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束ね鉄筋は複数の鉄筋を束ねることにより断面積が等価な1本の鉄筋とみなすことができるというものです。必要鉄筋量が多い場合、有効かつ便利なものですが、施工面では非常に大変です。地震多発国の海外プラントで束ね鉄筋を使用したことがありますが、重ね継ぎ手が複雑になり、太物鉄筋になるほど苦労しました。

米国基準であるACI 318によれば以下に示すようにpracticalな面とcrack controlの観点より束ね鉄筋(Bundled bars)の鉄筋径に上限を設けています。

?本数は4本までとし、実用面より梁に対してはNo.11鉄筋(35mm径)を最大とする。
?極端に太い鉄筋で束ねると鉄筋の間隔が広くなり、曲げを受ける部材ではコンクリートのひび割れ幅を押さえるためには好ましくない。

上記制限はコンクリート標準示方書とは異なりますが、基本的には同じ趣旨で鉄筋径の制限を設けているものと思います。

なお、ACI 318の解説によれば、米国道路橋標準仕様書(Standard Specifications for Highway Bridges)では橋桁に対してはNo.14(44mm径)及びNo.18(57mm径)の2本束ね鉄筋も許される旨、紹介されています。

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