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計画構造物およびその基礎形式に関わらず,一軸または三軸試験のような室内強度試験から地盤の強度を評価する場合は,基本的には粘着力cに依存する地盤材料か,内部摩擦角φに依存する地盤材料かを決める必要があると思います。

今回の三軸圧縮試験は恐らく非圧密非排水のUU条件の場合と思われますが,均質な粘性土の場合は非排水条件下では外力が加わっても排水による体積変化を認めないわけですから,拘束圧の異なる3〜4個の供試体でも求まる圧縮強さは全て同じ(φ=0°)になるはずです。
こうならないのは,供試体毎の材料が不均質だったり,試料が飽和状態で無かったり,試料成形の仕方が個々に若干違ったりと様々な試験誤差等が考えられます。それらを包括して試験者が最小二乗法等の数学的手法や主観により描いた線にたまたま傾きがついただけで,これを地盤の強度と評価してしまうのには問題があると考えます。

粘性土のUU試験から強度定数を求める場合は,各供試体の試験結果のばらつき程度にもよりますが,φを0°として各供試体の圧縮強さの平均値または最小値の1/2を粘着力cと設定するのが良いと思います。

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