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ETC(Electronic Toll Collection System; ノンストップ自動料金支払いシステム)は,車両に設置されたETC車載器にETCカード(ICカード)を挿入し,有料道路の料金所に設置された路側アンテナとの間の無線通信(5.8GHzアクティブ方式)により,車両を停止することなく通行料金を支払うシステムです。高速道路における渋滞の3割を占める料金所渋滞の解消,料金所の人件費削減,料金所ブースの簡素化による「スマートインターチェンジ」の増設などが期待されています。

2000年3月に千葉・沖縄地区でサービスが開始され,2002年末現在のETC利用可能料金所は,全国で759か所となりました。一方,ETC車載器を取り付けている車は,2002年末現在で61万台(※セットアップ件数)を突破していますが,自動車保有車両数(約7,000万台)に占める割合は,1%未満にとどまっています。これは,利用者が2001年11月のサービス開始から僅か1か月で100万人,11か月で500万人を突破した,JR東日本のSuica(ICカード出改札システム)と対照的です。

 ※出所: (財)道路システム高度化推進機構(ORSE)

このような状況を打開するため,国土交通省は,2002年7月からハイウェイカードと同様の割引制度を導入しました。

 「ETC前納割引」の導入について

また,2002年3月より「ETC普及・活用検討委員会(委員長:越正毅 東京大学名誉教授)」を設置して検討を行っています。2002年9月に「第1回取りまとめ」としてETC普及・活用のための総合施策が発表され,これを踏まえてETCサービス料金所の拡充,車載器レンタル制度の部分的導入などの新規施策が,平成15年度概算要求に盛り込まれています。

 「ETC普及・活用検討委員会 第1回とりまとめ」について

2003年1月には,国土交通省が本州四国連絡橋の通行料金について,ETCの前納割引を利用すれば最大で基本料金の45%割引となる制度を導入する方針を決め,関係自治体に示しています。

しかし,いずれの普及方策も現行の有料道路の料金体系を変更せず,前納による割引を基本としているため,利用者にとってメリットは今ひとつ,といったところでしょうか。首都高速道路や東京外環自動車道等の均一料金区間で,ETC利用の場合は完全に従距離制料金になるとか,前納ではなくETC利用と一般の場合とで料金メニューに大きく差を付けるといった,利用者の視点に立った抜本的な改革が望まれているのではないでしょうか。

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