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 1999年に通産(現経済産業)省から商取引にSI(国際単位)単位系を用いることが義務付けられ、「日本道路協会:道路橋示方書」に拠る自動車荷重として、重力(従来)単位の
T-25[t(on)f]をSI表記するに当り、Newtonの運動方程式に拠り、重力(量)W[N]は、
 W=mg・・(1)
 ここに、m:物体の質量[kg]
     g:(日本での標準の)重力加速度(≈9.80665 m/s^2)
と成ります。SI単位では、式(1)に拠り、gの有効桁数を換算する値の有効桁数に合わせ、質量1 kgの物体に働く重力は重力単位では1 kgf、質量1 tの物体に働く重力は重
力単位では1 t(on)fで、SI単位では、それぞれ、
 1 kg×9.8 m/s^2=9.8 N・・(1')
 1 t×9.8 m/s^2=10^3 kg×9.8 m/s^2=9.8 kN・・(1'')
と成ります。従って、現在の計量法に則り、道路橋示方書での自動車荷重の内訳を、下表に示します。

   重力単位    SI単位
           SI換算係数(重力加速度g[m/s^2])
           9.8(有効桁数;2)       10(有効桁数;1)
後輪 2×10=20[tf/両側] 2×10×9.8=196[kN/両側] 2×10×10=200[kN/片側]
前輪 2×2.5=5[tf/両側]  2×2.5×9.8=49[kN/両側] 2×2.5×10=50[kN/片側]
計  25[tf/車]     196+49=245[kN/車]   200+50=250[kN/車]
 通産省により、国際単位系では、質量を[kg]、[t]、物体に働く重力である重量または重さを[N]で表し、10^3を表すSIの接頭語はkで絶対温度の[K]と区分して表すことが下
記のlink先の8頁目表2.1に示す様に義務付けられています。
https://www.keiryou-keisoku.co.jp/databank/kokusai/si/si.pdf
 以上より、「道路橋示方書」に拠る自動車荷重として、重力単位のT-25をSI表記して、重力加速度の有効桁数を2桁とするとT-245で後輪は196[kN/両側]、前輪は49[kN/両側]
であり、土圧の不確定さと安全側の観点で重力加速度の有効桁数を1桁とする「土木学会:トンネル標準示方書」では250[kN/車]として後輪は200[kN/両側]、前輪は50[kN/両側]と
されています。

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