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#7231 Re: Re:設計基準強度fck'の添字kは、正規分布での係数で、特性値を示す。
質問投稿から大分時間が経ちましたが,色々と探ってみた結果,特性値のkという可能性がいちばん高そうです。
ただし,示方書で定義した特性値というよりも,統計学でいう特性値のようです。
示方書では,
設計基準強度fck'は圧縮強度に対する特性値で,圧縮強度の平均値である配合強度fcr'と圧縮強度の標準偏差であるσを用いて,fkck'=fcr'-1.645σと定義されますが,
統計学では,
平均値mに対し,1σ,2σ,3σの変動範囲を,m+1σ,m-1σ,m+2σ,m-2σ,m+3σ,m-3σなどと表し,代表値(特性値)と呼んでいます。
これをm+kσと記しています。kは整数を表す記号としてよく使われている記号です。(i,j,k,m,nなどが多用,このうち i はintegerの i 。)
この整数という意味が次第に薄れ,fkck'=fcr'-1.645σなどのk=1.645に対してもkとして使われ,fkck'=fcr'-kσのkとなっているようです。
ちなみに,fck'は限界状態設計法(1986年~)で使われ始め,限界状態設計法以前の許容応力度法時代(1967年)ではσkと表されていました(σは強度のσで標準偏差のσではない!)。
このとき,k=1.645という認識はなかったと思います。しかし,統計学の知識はあったと思いますので,代表値としてのkを用いたのだと思われます。
ちなみに1967年の示方書では
(a) 試験値は設計基準強度の80%を1/20以上の確率で下がってはならない。
(b) 試験値は設計基準強度を1/4以上の確率で下がってはならない。
となっていました。