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ユーザー hyamauchi の写真

ご指摘ありがとうございます。

基礎資料を補足させてください。

■諸元
 橋長16.8m
 幅員12.8m(1路線2車線+両端歩道)
 上部工:RC現場打ちT桁橋(5本)
 下部工:逆T式橋台(護岸で覆われ、一部露出の状態から推定)
 塩害地域:A-Ⅱ区分
 積雪寒冷地:否
 交差条件:河川
 竣工年:1982年
 活荷重:1等橋

■履歴など
 点検(今回)2017年:近接目視
   (前回)2013年:遠望目視で今回と同様のひび割れ確認(ひびわれ幅は不明)
 竣工図等は確認できず。

■今回実施した調査
 外観調査
  (前回投稿に加えて)ひびわれが1方向で規則的に発生している。
 コンクリートコア試験
 ・塩分濃度試験:0.3~0.7kg/m3(表面より深度方向3cm毎に5試料分析)
         鉄筋位置0.6~0.7kg/m3で最大となる
         深度方向に塩分濃度値を並べると凸型で外来塩分の影響は低いと考えられる。
 ・中性化試験(前回投稿)
 ・圧縮強度:当時基準強度21.0N/mm2を超えて健全
 はつり調査
  桁下面①(ひびわれ含む部分):日本コンクリート工学協会基準鉄筋腐食グレードⅠ
  桁下面②(うき・剥離部分):日本コンクリート工学協会基準鉄筋腐食グレードⅢ

■発生箇所
 上部工の桁下面、桁側面であるため、車両等の通行振動によりひび割れ幅が動く可能性がある。

これらとpen様ご指摘を考慮して選定理由を以下で見直してみましたが、いかがでしょうか。

選定理由:ひびわれについて、
     ・1方向に等間隔で発生している
     ・コンクリートコア試験により二酸化炭素、塩化物イオンによる影響は低い。
     ・ひびわれを含む部分の鉄筋腐食グレードはⅠである。
     これらのことから進行性の低い初期乾燥収縮ひびわれと考えられる。
     そのため、[コンクリートのひび割れ調査、補修・補強設計指針2013(P128)]より、「土木補修用エポキシ樹脂注入材1種」もしくは「土木補修用エポキシ樹脂注入材2種」が該当する(ひび割れ進行区分B(ひびわれが進行していない状態))。
     上部工部分に発生しているため、車両等通行時の微細な振動を許容できる伸び率が考慮されている「土木補修用エポキシ樹脂注入材2種」を採用する。

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