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 道路運送車両の保安基準(昭和26年交付 令和6年施行,文献1)について,集水桝設計条件の(重)力である重量(/さ)[kN]を,質量[t]と混同される例が多かった為,SI(文献2)に拠り,
(公社)日本道路協会に私が改訂案を送信した表記で回答します.現在,掲載されている[t]は,正確な重力単位である[t(on)f]の前に慣用的に使われ,SIで表すには,Newtonの法則に拠り,重力(量)W[kN]は,
 W=mg(1)
 此処に,m:物体の質量[t],g:(日本での標準の)重力加速度(≈9.80665 m/s^2)
と成る.SIでは式(1)に拠り,gの有効桁数を換算値の有効桁数に合わせ,質量1.0 tの物体に働く重力は重力単位では1.0 tfで,SIでは,
 1.0 t×9.8 m/s^2=10^3 kg×9.8 m/s^2=9.8 kN(1')
と成る.
第4条 自動車の車両総重量は,下表に掲げる自動車種別毎の重量を超えては成らない.
車両総重量(交付時及び現行最大値を抜粋)
自動車の種別             最遠軸距[m] 車両総重量
1.セミトレーラ以外の自動車      <5.5     200kN(20tf)(≈20 t×9.8)
                   7≦      250kN(25tf)(≈25 t×9.8)
2.セミトレーラ(次号に掲げる物を除く)  <5      200kN(20tf)(≈20 t×9.8)
                   9.5≦     270kN(28tf)(≈28 t×9.8)
3.セミトレーラの内,告示で定める物          350kN(36tf)(≈36 t×9.8)
第4条の2 自動車の軸重は,98kN(10tf)(≈10 t×9.8)(牽引自動車の内,告示で定める物にあっては,113kN(11.5tf)(≈11.5 t×9.81)を超えては成らない.
3 自動車の輪荷重は,50kN(5tf)(≈5 t×10)(牽引自動車の内,告示で定める物にあっては,56.4kN(5.75tf)(≈5.75 t×9.81)を超えては成らない.但し,専ら路面の締め固め作業用に供する自動車車輪の内,当該目的に適合
した構造を有し,且つ,接地部が平滑な物の輪荷重にあっては,此の限りでない.
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr7_000007.html
 道示(文献3)に床版及び床組を設計する場合の活荷重として,#9459の方が補われた様に,
車両総重量245kN(≈25.0tf×9.81)のT-25は実際の車両軸重を示した物でなく,車両の隣り合う車軸を1組の集中荷重に置き換えた物である.T荷重の(後輪1組)200kNは,此の車軸に因る影響に床版及び床組の耐久性を考慮
して定めた物である.
とされています.
 国交省中部地整(文献4)を(訂正・)参考にされた下記の岐阜県(文献5 p4-3-38表 4.3.9(b))のグレーチング蓋(集水桝用)設計条件の様に,道示に拠り,後1輪載荷幅が500mmで,後輪中心間距離が1.75mの為,当集水桝に載荷する可能
性が有る輪荷重は後1輪のみの100kNで,此れを集中荷重でなく載荷面辺長が進行方向200mm,直角方向500mmの分布荷重で設計された方が合理ではと私は提案しました.
設計荷重 T-25
輪 荷 重 98.1kN(≈10,000kgf)(重車輌)
衝撃係数 0.4
https://www.pref.gifu.lg.jp/uploaded/attachment/240635.pdf
 鋳鉄製man holeも同条件で設計されています.
 集水桝は構造・耐久性の点で弱点と成り易い為,#7062の方が触れられた様に,設置位置として,埼玉県に於いて,国道では道路でなく植樹帯縁石に切欠を設け掘り下げ,又,歩道にグレーチング蓋を設け,県道では車輪間
道路中心又は路肩に設ける対処も有ります.
文献
1)道路運送車両の保安基準,昭和26年運輸省交付 令和6年国土交通省施行
2)通産省:新計量法とSI化の進め方,p15下から9行目以降p16上から6行目迄
https://www.keiryou-keisoku.co.jp/databank/kokusai/si/si.pdf
3)日本道路協会:道路橋示方書 共通編
4)国土交通省中部地方整備局:土工,平成26年,集水桝P4-48
https://www.cbr.mlit.go.jp/road/sekkeiyouryou/pdf/cb004_dokou_v201503.pdf
5)岐阜県:排水

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