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まず、「土の乾燥密度」という定義の理解から入るとよろしいと思います。

「土の乾燥密度」=「(水が含んでる)土を、カンペキに乾燥させた時点での、密度」
という意味です。もともと乾いてる土じゃありません。

下記などの、土の構成図(空気・水・土粒子が3段重ねの絵)を見ながら読んでほしいのですが
http://www.gbrc.or.jp/assets/test_series/documents/so_02.pdf
https://www.index-press.co.jp/books/excel/ex-nv02.pdf

※もちろん、このようにキレイに分かれているわけではなくて、
 土粒子はツブツブですから、ちりめん状にばらららら~と広がってて、それに水が付着してて、隙間に空気がある ようなイメージです

具体的に数値をあてはめながらいくと、
とある土が、1m3当たり
 Va(空気の体積)=0.1m3
 Vw(水の体積)=0.3m3
 Vs(土粒子の体積)=0.6m3
だったとします。この場合
 Ma(空気の質量)=空気なので重さ0と考える
 Mw(水の質量)=水なので体積と同じ=1t/m3 × 0.3m3 = 0.3t
 Ms(土粒子の質量)= 1.5t(だったとします)

この時の含水比 w = Mw/Ms × 100(%) と表します。
 W = 0.3/0.6 × 100 = 50(%)

※ 少し気を付けてほしいのは、含水比は、「水と土の重量比」ということです。
  他に、含水率(水と、土全体との重量比)というのもあります

この土の、そのままの密度(湿潤密度)は下記になります。
 ρt = m/V = (0+0.3+1.5)/1 = 1.8 [t/m3]

土の乾燥密度 は下記の式が定義です。
 ρd = ρt ÷ (1+ w/100)
   = 1.8 ÷ (1+ 20/100)
   = 1.8 ÷ (1+0.2)
   = 1.8 ÷ 1.2
   = 1.5 [t/m3]

つまり、Mw(=0.3t)が、完全に乾燥してゼロになった場合の、土の密度
 = m/V = (0+0+1.5)/1 = 1.5 [t/m3]
というわけです。

◆さらに、締固め曲線でいう「最大乾燥密度」という言葉の定義は

「土の水の量(含水比)を変化させて、締固めを行うと、最も乾燥密度が小さくなる点が見つかる。
 (つまり締め固めたあとで、空気+水を含めて、一番締まった状態ってことですね)
 この時の乾燥密度を、最大乾燥密度 という」

ということです。
ちなみに、この時の含水比を、「最適含水比」といいます。

つまり、ゆるい土を締め固めるときは、適度に水を含んでいるほうが、よく締まる
・・・ってことが、実験などでも明らかになっていますよ、ということです。

(間違っていたらすいません、どなたかご指摘ください。)

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