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#6840 Re: 既設橋梁支持杭のネガティブフリクション対策
原地盤20mのうち,どれぐらいが軟弱粘土層なのでしょう?
別途コメントがあるように側方流動が非常に気になる状況で,ある意味NF以上に恐ろしい。これは検討必須です。
状況がよくわからないところもあるので直感的なアイデアということになりますが,
圧密を受ける軟弱粘土層が厚いならそもそもそれほど大きなNFは生じないし,杭も先端期待でしっかり設計されている筈。
圧密層がそれほど厚くないなら,背面盛土が未施工のようなので,橋台下杭間部を狙って,背面側も多少余裕を持った広さを含める形でセメント系改良が出来ないでしょうか。
圧密層以外の地盤の状況にもよりますが,地盤内で杭に直接作用する側方圧の上昇を設計上考慮できているでしょうか?
これが不十分な場合,問題はNFのみにとどまらない。背面側に側方圧を分担させる壁や壁状改良が必要。
この応力遮断壁の表面にスリップレイヤーを設けたりすることで,橋台下の連れ込み沈下や橋台下が直接圧密沈下してNFが発生することをかなり防止することが可能。
鋼矢板対策の沈下低減率がわからないとのことですが,確かにどこかに答えがあったり,単純に答えが得られる話ではないでしょうが,設計的にはSL杭・SLシートでの扱い,沈下抑止鋼矢板の考え方などが援用できようかと思います。
背面盛土施工に際しては,壁体の変形計測,別途計測用の杭や沈下板等を設置して,長期動態観測するべきだと思います。
側方流動の懸念が大きいような場合,後付で地盤の対処をしようとすると,既施工の橋台に側方変位や杭の変状等の影響を与えてしまう。
この場合は,例えば背面側にもう1つ背面盛土荷重を受けるような構造を作って,同時に連れ込み沈下の緩衝帯にすることで杭のNF問題も防げるように思います。