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宅地防災マニュアルにおいては、”擁壁天端に実情に応じて適切なフェンス荷重を考慮する”としており、また、”宅地擁壁では天端より1.1mの高さに1KN/m程度の水平力を作用させるのが一般的”としています。
確かにここでは、擁壁工指針のように荷重の組合せまでは言及していませんが、常時+フェンス荷重となると考えられます。(地震時にはフェンス荷重は含めない)
載荷重は、宅地擁壁においては常時及び地震時共に考慮します。
この時、地震時おいては、常時土圧+自重に起因する地震慣性力と地震時土圧力を比較し大きい方を採用となります。

常時+フェンス荷重の考え方は、”神奈川県八市開発許可研究協議会;鉄筋コンクリート造擁壁取扱基準集”の計算例に示されており、常時の荷重集計にはフェンス荷重が考慮されており、地震時の荷重集計には考慮されておりません。
よって、フェンス荷重を考慮した時の安全率等は常時と共通となります。

なお、上記フェンス荷重の組み合わせについては、他の基準等では見当たらないようですので、考え方の参考としているものです。

擁壁工指針では、フェンス等(防護柵や風荷重)は、別途衝突荷重や風荷重として安全率の割り増しを考慮してますが、宅地擁壁においては常時に含め安全率の割り増しは行わないのが一般的です。

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