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#543 現状をしっかり把握することが重要です
アジアコードと言っても人によって捉え方がずれている可能性があります.私自身あまり詳しくはありませんが,たとえば,JISで規定されている「試験方法」を機械的にISO化してしまうと,今まで日本で蓄積してきたデータが使えなくなるといった弊害が起こる可能性もあり,細心の注意が必要だと思います.次に設計基準についてですが,土木学会にはISO対応特別委員会があり,日本の設計基準の考え方や研究成果をISOへ反映させていこうという取り組みがなされていると理解しています.たとえば,ISO23469(Basis for design of structures-Seismic actions for designing geotechnical works)は,日本の先生方が主導権をとって制定にご尽力されていると伺っています.このようにISOという国際標準の枠組みの中で,日本が持つ技術を取り入れることで国際貢献していくというのが現実的な対応だと思います.私は,台湾で設計施工のプロジェクトを10年以上担当してきましたが,台湾新幹線の設計では,道路橋示方書の液状化検討方法,鉄道構造物等設計標準の群杭効果の評価方法は使いました.それは,いわゆる国際標準には明確な規定がなかったり,これらの設計基準の技術的な内容が優れていたからです.このように,日本の設計技術力をどんどんISOへ反映させていく分野はあると思います.台湾の設計コンサルは,AASHOTOやACIを熟知しているので,今更アジアコードを見せられてもおそらく使おうとはしないでしょう.マレーシア・シンガポール・ベトナムあたりの設計コンサルも似たり寄ったりだと思います.東南アジアで実務を経験している土木学会会員も多いですから,そのような学会員を集めて「アジアコードの必要性」について討議してはいかがでしょうか?