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#4852 Re: 道路路体に再生路盤材を使用することについて
再生砕石の影響に関する文献は思い当たりませんが、セメント改良土による影響に関しての文献ならあります。
セメント改良土のアルカリもコンクリート塊のアルカリも、水酸化カルシウムが原因なので影響に関しては同じと考えられます。
文献は、「建設汚泥再生利用マニュアル」:編著 独立行政法人土木研究所、大成出版社、平成20年10月です。
これは、国土交通省の建設汚泥再生利用に関するガイドラインおよび建設汚泥処理利用技術基準を解説していますが、その参考資料として、建設汚泥改良土(建設汚泥をセメント改良した土)の環境への影響や、土壌によるアルカリの吸着などを総プロの実験結果やセメント協会の資料など用いて紹介しています。この中では、セメントからのアルカリは、種々の土によるアルカリ中和能の違いとともに未改良土を10~30cm通過することで中和されることが実験結果とともに示されています。
同マニュアル参考資料のpp.232-251には、改良土からのアルカリ発生のメカニズム、未改良土によるアルカリの吸着、改良土から発生するアルカリによる動植物への影響が実験結果とともに示されています。
また、pp.251-257では、改良土による大規模な盛土実験を行い、盛土中への植栽や、周辺地盤への影響の調査結果を示しています。盛土後3.5年経過しても周辺地盤への影響は見られていません。
また、本文pp.80-86には、改良土を盛土等に用いる場合、周辺へのアルカリが懸念される場合の対処方法が示されています。30cm程度の良質土による覆土、敷土による対策が示されています。
ぜひ、参考にしてください。