新しいコメントの追加

ユーザー 中筋 智之 の写真

 土の湿潤単位体積重量(γ_t)[kN/m^3](文献1)は,
 γ_t=γ_w*(G_s+S_r・e)/(1+e). (1)
 此処に,γ_w:地下水の単位体積重量[kN/m^3] G_s:土粒子の比重[1] S_r:飽和度 e:間隙比
 土の飽和単位体積重量(γ_sat)[kN/m^3]は,式(1)にS_r=1を代入し,
 γ_sat=γ_w*(G_s+e)/(1+e). (1')
 式(1),(1')に拠り,
 γ_sat-γ_t=γ_w・(1-S_r)e/(1+e). (2)
∴γ_sat=γ_t+γ_w・(1-S_r)e/(1+e)
 #4321の一般的とされる条件では,間隙率(n)は,
 n=e/(1+e) (3)
なので,
 e=n/(1-n)=0.35/(1-0.35)≈0.538. (4)
 地下水が真水の場合,
 γ_w=ρ_w・g=1・10=10 kN/m^3. (5)
 此処に,ρ_w:真水の密度(=1 Mg/m^3)(海水の場合,1.01~1.05 Mg/m^3(文献2)) g:重力加速度(≈9.80665 m/s^2)
 式(2)にS_r=0.8,式(4),(5)に拠る値を代入すると,
 γ_sat-γ_t=γ_w・(1-S_r)e/(1+e)=10(1-0.8)×0.538/(1+0.538)≈0.7 kN/m^3
 #8597についてρ_w=1.0 Mg/m^3の条件では有効桁数2桁としてγ_w=9.8 kN/m^3であり,
 γ_sat-γ_t=9.8(1-0.8)×0.538/(1+0.538)≈0.69 kN/m^3.
 拠って,(飽和単位体積重量)-(湿潤単位体積重量)は,地下水の単位体積重量,飽和度,間隙比の土質試験結果に依り,一般的条件で土質試験結果に依らないとする場合,1 kN/m^3とされています.
参考文献
1)石原 研而:土質力学,pp2-7,1988.9 2)理科年表,p446,2000.

匿名で投稿する場合は空欄にしてください。

Filtered HTML

  • ウェブページアドレスとメールアドレスは、自動的にハイパーリンクに変換されます。
  • 使用できるHTMLタグ: <a> <em> <strong> <cite> <blockquote> <code> <ul> <ol> <li> <dl> <dt> <dd>
  • 行と段落は自動的に折り返されます。

Plain text

  • HTMLタグは利用できません。
  • ウェブページアドレスとメールアドレスは、自動的にハイパーリンクに変換されます。
  • 行と段落は自動的に折り返されます。
CAPTCHA
この質問はあなたが人間かどうかをテストし、自動化されたスパム投稿を防ぐためのものです。
画像CAPTCHA
Enter the characters shown in the image.

コメントする上での重要事項

  • 内容を的確に表した表題をつけてください。
  • テーマ、論点に沿ったコメントをつけてください。
  • 投稿する前に他の人のコメントを読んで、内容の単純な重複を避けるようにしてください。
  • コメントは投稿後に修正および削除できませんので、プレビューボタンを使って間違いがないか確認してください。

ユーザ登録またはコメントの投稿に問題が発生した場合は、システム管理者へ問い合わせしてください。