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鉄筋補強土工法はグラウンドアンカーと違い全周定着ですので、移動土塊部分にも定着することで、安定を図っています。
吹付枠工相当以上ののり面工を使用した場合には、移動土塊部分から受ける引抜き抵抗力T1pa(抜出し抵抗力)は無視しますが、モルタル吹付程度であれば、T1paも考慮して補強材の許容補強材力を算出する必要があります。
(のり面工タイプに応じた低減係数を考慮して補強材の許容補強材力を算出する。)
この辺の考え方はNEXCOの『切土補強土工法設計・施工指針』に書かれていますので、参考にしてはいかがでしょうか?
今回のケースでは以下のような考え方になると思います。

CASE1:のり面工の効果を無視して補強材の検討を行う。(低減係数0)
→モルタル吹付はのり面保護の機能のみを考えることとして、計算しない。

CASE2:のり面工の効果に期待して補強材の検討を行う(低減係数0.2〜0.6)
→モルタル吹付をコンクリート板として応力照査する。

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