新しいコメントの追加
コメントする上での重要事項
- 内容を的確に表した表題をつけてください。
- テーマ、論点に沿ったコメントをつけてください。
- 投稿する前に他の人のコメントを読んで、内容の単純な重複を避けるようにしてください。
- コメントは投稿後に修正および削除できませんので、プレビューボタンを使って間違いがないか確認してください。
ユーザ登録またはコメントの投稿に問題が発生した場合は、システム管理者へ問い合わせしてください。
コメントする上での重要事項
ユーザ登録またはコメントの投稿に問題が発生した場合は、システム管理者へ問い合わせしてください。
#4082 根入れ深さ
根入れ深さが基礎の支持力を増加させるのは、要は、地盤に対する一種のカウンターバランスの効果(オモシの効果)によってです(少なくともテルツァギー式ではそれしか考えていません、多分)。よって、根入れ部分がどんな軟弱な地盤であろうが、その重さのみが重要となり、重ければそれで根入れ効果を発揮します。これが根入れ効果の考え方の基礎だと思います。
よって「将来の土地利用等の影響も受けず根入れ効果が確保できれば。。」という文言は、「将来、根入れの”深さ”が確保できるのならば」、と読み替えていいと思います。この点を注意して、ケースbyケースで検討するのが適切であると思います。
例えば、将来、基礎が河川水によって洗掘され、想定していた根入れ深さがゼロになる危険性があるような場合では、例えそれが非常にお金をかけて施工した改良体であろうとも、これを根入れ深さに見込むことは適切ではありません。また、将来、近隣の工事などで根入れ深さを見込んでいた部分が掘削されるなど、期待していた根入れ効果が無くなるような色々な可能性を考えなくてはなりません。
一方、非常に軟弱な地盤でも、将来確実にその”根入れ深さ”が確保され、絶対に無くならない部分であれば、そこは根入れ深さに見込む方が適切だと思います。
ここら辺は、将来の周辺状況の予測とも関係しますので、安全側を取りすぎれば過剰設計と言われ、楽観的だと危険な設計であるといわれますので、非常に難しいところです。
将来、どのような状況が発生する可能性があるのか、その期間や規模、基礎に載せる構造物の重要性なども考慮して、根入れ深さを決めるのがよろしいかと思います。
こういう事情から、「将来の土地利用等の影響も受けず根入れ効果が確保できれば。。」という曖昧な表現しか出来ないのだと、私は思っています。