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以前、僕も同様な疑問を抱いたのですが、その時に教えてくれた人はこう説明していました。

「地盤解析の分野は推定方法のほとんどは金属の分野に用いられている解析方法の応用というか
当てはめにしかすぎない。」

「まず、変形係数Eは地盤定数ではない。
正確な表現をするなら、地盤変数なのだ」と言っていた。

固有の値を持たないので、EpやらEoやらEsやら表現されているのだと。
均質な金属の結晶構造と、不均質な土粒子からなる土層構成が
同じ解析方法でイコールの関係が成り立つはずが無い。

土の変形係数を求める時には、前提条件として均質な土であることが必要で、ここに無理がある。

また均質でないことから、次のような問題も発生している。

応力-ひずみ曲線から得られる傾きから変形係数をもとめているけれども、
その試験において表現できる応力とひずみの範囲が限定されている。
これは試験の性格上しょうがないことで、用いる条件に近い応力-ひずみ曲線の範囲
に近い試験を用いる必要がある。
建築基礎構造設計指針2001のP41にそれとなく載っている。

さらに、沖積世の堆積物が問題!
堆積してまだ十分に続成作用が生じていないため、鉛直方向と水平方向の強度違方性がみとめられること
鉛直方向と水平方向では2~5倍の強度差がある。(場所、履歴によって様々)

ここに経験的にα=1~4が存在する

平板載荷は鉛直方向、孔内水平載荷は文字どうり水平方向の載荷試験であるため
納得できるかと思います。

したがって、設計に用いる変形係数は、その目的によって異なる。
ややこしや~
と書きながら復習してたりして。

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